『疲れない』ようになるブログ

やってみて、どうだったかの記録

「メガビタミン 嘘」で検索するとヒットするメガビタミン批判【論文】

Googleで「メガビタミン 嘘」とかで検索してみると

医師が知らないニセ医学 その3 メガビタミン療法ってなんだ??? 

というタイトルの記事(とある病院のブログ)が、ヒットする。

 

どうやら泌尿器、皮膚科、内科、美容形成外科で経営する医師のHPのようだ。ニセ医学を否定する、というような記事を書いてくれている。

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ブログではこんな感じでニセ医学を切っている

 正直、こういうのは大好きだ。どんどんやってほしい。

 

ただし、その批判の筋がちゃんと通っているなら。

  

半年前の記事なので、割と最近の記事だ。メガビタミンの書籍や情報も出揃っている半年前で、これはダメだろうと言いたくなるような批判内容だった。

 

 

ビタミンが効かない、むしろ死亡率があがるという論文を読んで、「ほら効果ないどころか悪影響だけどどう反論するの?」と言っているのがこの記事。

過ぎたるは及ばざるがごとし的な研究結果を出した前述の「ビタミンB12の過剰摂取は死亡率を高める」論文の詳細を見ていきましょう。

●対象はオランダに住む18歳から75歳の5571名

ビタミンB12を服用した人と服用しない人の2つのグループのその後を追跡調査したコホート研究

●血液中のビタミンB12の濃度によって4つのグループに分けた

●もっともビタミンB12の血液中濃度が高いグループは445.41pg/mL以上、もっともビタミンB12の血液中濃度低いグループは338.85pg/mL未満

●追跡期間は平均8.2年

●結果として、ビタミンB12の濃度がもっとも低いグループは年間33.8名死亡、もっともビタミンB12の濃度が高いグループは年間65.7名死亡

これらから

ビタミンB12血中濃度が高いと死亡リスクが1.85倍になる

との結論を得ています。

 https://www.gohongi-clinic.com/k_blog/3831/

タイトル:ビタミン神話崩壊?過剰なビタミンB12摂取は死亡リスクを高める可能性有り。

 

 

このビタミンの研究もかなり興味深いのだが、まず言いたいのは

 

ビタミンだけ飲めって言ってるメガビタミン支持者がどこにいるんだ?ということ。

 

批判の記事には、こう書いてある

ところでメガビタミンってなんだ?
メガビタミン療法なんて聞いたこと無いよ、とおっしゃる医師も多いことだと思われます。そりゃそうですよね、pubmedとかで「megavitamin」で検索してもバッチリこれだ!!って論文は見当たりませんから。

メガビタミンあるいはメガビタミン療法は医学用語としては認識されていないのかもしれません。

様々な流派がメガビタミン療法にあるようですが、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEを中心にタンパクとかコエンザイムQとか、亜鉛等を経口にて摂取させるとことが多いようです。マルチビタミン療法と同じことなんでしょうね。

 

 

マルチビタミン療法と同じ」

 

 

この人、メガビタミンについてまったく理解できてない…?

 

いや、「タンパクとか」って書いてあるから、理解してるのか…?

 

…そもそもマルチビタミン療法ってなんだ? 

 

ネットや書籍でみるメガビタミン支持者は、教える側も実行する側も口を酸っぱくしてビタミンよりまず「タンパク質」を摂れ、とタンパク質の重要さを強調している。

にもかかわらずこのブログではタンパク質というワードはほぼ出てこない。引用する論文も、当然のようにビタミンのみにフォーカスされたものだ。

 

桑満先生、メガビタミンがどんな理論か知っているのだろうか?

そう思われても仕方がない批判の仕方になってしまっている。

 

 英語でmegavitamin調べる前に日本語で調べた方が、詳しく理解できると思う。

 

 

さて、メガビタミンだが、ネットでブログやTwitterをみてみると、アトピーの症状がよくなったり、体調が良くなったまま数年経っている、というものをけっこうみかける。ネットなのでもちろん偏りはあるだろうが、「実際にやったらよかったから続けている」という意見は、かなり見る。もちろん、効かない、という意見もみる。

 

重要なのは、実際によくなっている、という人が多数いることだ。

私も「実際によくなっている」から、糖質制限をやっている。そして理論的にも非常に納得がいくものだからだ。

 

ただ、医師が「効果がない」というガイドラインや論文を重要視するのもわかる。わかるが、病院行っても治らずに困り果てた患者さんがちょっと変わった栄養法をやってみてよくなっている、という話があるのに、それをよく調べもせず批判するのは患者のために最善の治療を提供するプロのすることじゃない。

 

以下は、ブログでメガビタミンを批判したときの引用だ

2013年BMJに掲載された「Efficacy of vitamin and antioxidant supplements in prevention of cardiovascular disease: systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials.」(PMID:23335472)では50件のランダム化比較試験を分析して、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEなど心血管系の病気のリスクや死亡リスクを防げるかを検討しています(例の論文では治りません、と言っている人には重要では無いようですけど)。

この論文は

ビタミンを摂取しても心血管系の病気のリスクや死亡リスクに影響無し!!

とメガビタミン信奉者にはイタイ結論を導いています。

さらにビタミンはがんの予防あるいはがんの死亡リスクを減らせるのか、それを検証した論文もあります。「Vitamins C and E and beta carotene supplementation and cancer risk: a randomized controlled trial.」(PMID:19116389)では8171人の女性を対象に二重盲検法でビタミンのサプリを摂取してもらい、9年以上フォローアップしました。

ビタミンのサプリを摂取してもがんの発症率も死亡率も改善しなかった

とのかなりイタイ結論になっています。

このような研究結果を総合的に考えに入れて治療をしていくのが、エビデンスに基づいた標準医療です。なんの根拠も示さないで独自の理論を振り回し、さらにその理論の影響を受けた分派がどんどん拡散していく点がトンデモ系ニセ医学の厄介な点です。

 

 

がんの予防にビタミンが効果あるかを調べたという「Vitamins C and E and beta carotene supplementation and cancer risk: a randomized controlled trial.」の原文では、研究方法として以下のように書かれている

Methods
From 8171 women who were randomly assigned in the Women's Antioxidant Cardiovascular Study, a double-blind, placebo-controlled 2 × 2 × 2 factorial trial of vitamin C (500 mg of ascorbic acid daily), natural-source vitamin E (600 IU of α-tocopherol every other day), and beta carotene (50 mg every other day), 7627 women who were free of cancer before random assignment were selected for this study. Diagnoses and deaths from cancer at a specific site were confirmed by use of hospital reports and the National Death Index. Cox proportional hazards regression models were used to assess hazard ratios (represented as relative risks [RRs]) of common cancers associated with use of antioxidants, either individually or in combination. Subgroup analyses were conducted to determine if duration of use modified the association of supplement use with cancer risk. All statistical tests were two-sided.

 

 Results
During an average 9.4 years of treatment, 624 women developed incident invasive cancer and 176 women died from cancer. There were no statistically significant effects of use of any antioxidant on total cancer incidence. Compared with the placebo group, the RRs were 1.11 (95% confidence interval [CI] = 0.95 to 1.30) in the vitamin C group, 0.93 (95% CI = 0.79 to 1.09) in the vitamin E group, and 1.00 (95% CI = 0.85 to 1.17) in the beta carotene group. Similarly, no effects of these antioxidants were observed on cancer mortality. Compared with the placebo group, the RRs were 1.28 (95% CI = 0.95 to 1.73) in the vitamin C group, 0.87 (95% CI = 0.65 to 1.17) in the vitamin E group, and 0.84 (95% CI = 0.62 to 1.13) in the beta carotene group. Duration and combined use of the three antioxidants also had no effect on cancer incidence and cancer death.

訳すると
「方法:研究で無作為に割り当てられた7627人の癌のない女性を対象に、ビタミンC(毎日500 mgアスコルビン酸)、自然源のビタミンE(600 IU)、を毎日飲んでもらった。その後9年ほど追って、がんの診断と死亡数を確認した」※カロテンは省略
「結果:平均9.4年間の治療中に、624人の女性が偶発性浸潤がんを発症し、176人の女性ががんで死亡した。抗がん剤の中での抗酸化物質の使用量に統計的有意な差はなかった。プラセボ群と比較して、RRはビタミンC群で1.11(95%信頼区間[CI] = 0.95〜1.30)、ビタミンE群で0.93(95%CI = 0.79〜1.09)、1.00(95%)であった。プラセボ群と比較して、RRはビタミンC群で1.28(95%CI = 0.95〜1.73)、ビタミンE群で0.87(95%CI = 0.65〜1.17)、サプリの併用でも、がんの発生率とがんの死亡に影響しなかった」※カロテンは省略

 

この論文の結論以前に、この論文をメガビタミンの批判に使うというのがまず的外れであると気づいてほしい。

  

この論文はビタミンCとEの話だし、タンパク質の話がないし、量も全然メガじゃない。メガビタミン論では1日ビタミンC500mgは少なすぎる。少なくとも5000mgは必要。ビタミンCは「mg」じゃなくて「g」が必要。

なので、ビタミンC500mgが効果なかったという文献を持ってこられても、「鶏肉ひとかけらを毎日食べても筋肉はつかない」と言われているのと同じで、「いや、あたまえでしょ…量が少なすぎるでしょ…」となってしまう。

 

メガビタミンで最も重要なのは、まず十分な「タンパク質」があるということだ。「メガビタミン」だからわかりにくいが、別の言い方をすると「高タンパク高ビタミン低糖質療法」だ。

 

 

 

なんの根拠も示さないで独自の理論を振り回し、さらにその理論の影響を受けた分派がどんどん拡散していく点がトンデモ系ニセ医学の厄介な点です。

 

というが、メガビタミンの理論は説明されている。それで良くなっている人がどうやらそれなりにいる。

困っている人の気持ちなんて痛いほどわかっているはずだから、患者がよくなった!というエセ医学臨床家の話をバカにせず、そこから自分の知らない知識を広げようとするくらいの勉強家であってほしい。

 

 

今回の批判だと、糖質制限に対して、糖質制限したらカロリー不足になって体調を崩す、というようなレベルに近い。批判者が糖質制限のことを知らないだけという話。

糖質制限は高タンパクありきの理論だからだ。糖質制限はただ糖質を減らすというものではない。

 

 

メガビタミンを批判するなら「糖質過多」と「タンパク質不足」を絡めて議論してほしい。

 

何度も説明するが、メガビタミンで体調がよくなった人は、ビタミンの摂取量だけ増やしたわけではない。増やしたのはまずタンパク質だ。そしてビタミンを増やして、糖質を減らす。まずは医学的にそこがどうなのか、そういう議論をしてほしい。その上で、「ビタミンB12大量に摂るとやっぱりヤバそうだよ」と、そういう批判の仕方をしてほしい。

 

  

メガビタミンが何なのかを知らないでメガビタミンを批判する「医師」の記事が「メガビタミン 嘘」という重要な検索ワードで一番上に出てくるのが、恐ろしいのだ。

 

 

しかも先生、本出してるじゃないですか。

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”ニセ医学バスター”桑満おさむ先生の著書

面白そう。

 

意識高い系って、二段階あって。

最先端にただ飛びつく意識高い系と、その理論を調べて生活に取り入れる意識高い系の二種類。私は後者だと思っているが、あまり調べてないこともけっこうある…。前者だな…。ともかく、論文よりもこういう本の情報が、意識高い系にとっては結構頼りになるのだ。

 

つまり、こういう本を出すくらい意識高い医師なんだから、ちゃんとしてほしい。

 

 

桑満先生のブログに、「高濃度ビタミンC点滴療法、「がん治療に効果が無し」には医学的根拠が多数あります。」という記事がある。その記事の最後に

高濃度ビタミンC点滴療法は客観的なエビデンスの無い治療方法であり、この治療方法を大々的に宣伝して、がんと診断された患者さんを惑わすだけでは無く、標準治療を受ける機会を損失させるだけではなく、治る可能性の高いがん治療を妨げる、非論理的な行為であるとも考えられます。

もしも、高濃度ビタミンC療法が本当にがん治療に明確な効果があるのであれば、世界中でがんの標準治療として採用されているはずです。

こんなヘンテコな治療方法を推奨している医療関係者はこの素朴な問いかけにどのような回答をするのでしょうか?安価で効果的な治療方法は巨大製薬メーカーの利益を減少させるので、国家権力と癒着しているとでも説明するのかな?

注意:ビタミンCによるがん治療への効果に対する研究を行うことは重要であり、研究を続けることが無駄、なんて考えは一切ありません。医学的な根拠が明確になっていない治療方法を現時点で選択する合理的な説明が無い、というのが私の考え方です。

と書いてある。

 

「高濃度ビタミンC療法が本当にがん治療に明確な効果があるのであれば、世界中でがんの標準治療として採用されているはずです」は、視野が狭いというか、医療の現実が常に最良でできていると思っているのかと言いたくなるが、こうしてしっかり調べて考えて患者の治療にあたる医師は尊敬している。当たり前といえば当たり前だが、そうでない医師もごまんといると思われるので。

ただ批判が文献ばかりで頭でっかちに見える。精神科の患者を見てないのに精神領域への効果批判もするし、言えるのはあくまで「この文献では」という程度を持ってほしい。

RCTの信頼性が高いのはわかるけど、RCTでも微妙な文献があるのは私も知っている。医師と文献抄読会を頻回にやっているので、よく見かける。文献が有名な雑誌に載っていても条件やらなにやらが微妙で臨床に使えそうにないものなんて日頃から無限に出会っている。

 

だからこそメガビタミンの批判方法が間違えていますよ、と、私は言いたい。

 

ちなみにこの高濃度ビタミンCの論文も、批判が的外れだった。

 

 

 

さて、このクリニックのブログ内容について、まだ言いたいことがある。

小西さんの、食事内容を変えたことでリウマチ症状が改善した患者がいたというツイートに対して

メガビタミン療法がリュウマチに効果がある、と書いちゃう勇気がすごいです。リュウマチは症状が良くなったり、悪くなったり波があるんだよねえ。

たまたま、症状が軽くなった時に接触しちゃっただけなんじゃないの〜。

もしもメガビタミン療法でリュウマチの患者さんを治したのであれば、一例でもいいから治った症例をご提示ください

って返しますね。日本指圧学会も症例や論文掲載の場を設けていますよ。

 

と煽りたっぷりに返している。

 

メガビタミンがリウマチに効果がある、というのは藤川先生の書籍で理論を説明されている。有意に効果があるかを論文で報告してはいないが、どういう理屈で「タンパク質+ビタミン」なのかは、書かれている。

「ビタミンなんて効かねーよwwたまたまでしょ」という反応をみればわかるが、この人考えようとしていない。

そういう意味でも「症例をご提示ください」と言っているのかもしれない。情報がもっとあれば考えられるから、と。それなら藤川先生や小西さんのブログや書籍に簡易的だが症例報告が提示してあるので、それに対する意見を聞いてみたいところだ。本気で批判したいならいやだろうけど買えばいい。

 

 

さて、メガビタミン含め、分子栄養学の理論が統計的に効果があるかどうかは誰かが研究しないとわからないことだが、体調良くなるかどうかは体調悪くした人がちょっと試せばわかることでもある。

合わなければやめればいい。高いリスクがあるとかでなければ、どんな健康法も、それは同じだ。

その健康法の現時点でわかっていない弊害がこの先起きてくる可能性があることについても、そうだ。

糖質制限やメガビタミンは「高タンパク質」ゆえに、腎臓へ負担がかかるのではないか、将来腎機能低下する可能性はないのか、という点がよくテーマに上がる。非常に重要なテーマだ。

糖質制限推進派の結論としては、「高タンパク質が腎機能低下を生じさせるというエビデンスはない」という一定の見解は得られているようだが、調べればおそらく真逆の結果を示す論文も出てくるだろう。

 

食と健康に限ったことではないが、特に食と健康に関する「真実」というのは、はっきり白黒つけることが非常に難しい。というか、不可能という印象がある。

世界中から良いとはっきり言われているのはナッツとトマトくらいか?トマトはすごいな。

食の研究というのは、地域や国で偏りも出るし、なにより隙のない調査方法がない。栄養状態について数年フォローしたという有名な論文でも、研究方法を見ると年に2回しか栄養調査していなかったりするし、アンケート中心だから真実かどうかも定かではない。

 

そんな中、私達が信じられるものはやはり、やってみてどうだったか、という「現象(事実)」であり、それを説明する理論だと思っている。

 

糖尿病患者だらけの日本、現代は普通に生活していたと思っていても糖尿病になる恐ろしい時代だ。

腎臓がテーマになりやすい栄養学の話だが「主食中心のバランスのいい食事」と「低糖質高タンパク高ビタミンの偏った食事」、どちらがより腎臓に負担をかけるのだろうか。そしてそれは腎臓に ” 臨床的に影響がある程度の負担 " なのか。CrやeGFR、BUNがちょっと基準値から逸脱するくらいの " 無視できる程度の負担 "なのか。

 

そんな研究結果があればぜひ知りたい。

 

短期的に体調が良くなるから長期的にも大丈夫だとは全く思っていないが、数年、数十年と「極端」な食事を続けた場合、まだ発覚していない問題が起きる可能性があることは、たしかに不安ではある。

しかし、現代は理論を自分で勉強して今後を予想したり、既に数年、十数年と特殊な食事法を実践している人の意見が簡単にSNSやブログで読めるようになった時代だ。

 

自分の健康は自分で調べて、自分で考えて、自分で責任をもつ。いいと思ったことをやる。

それしか、ないのだろうと思う。

 

 

 

 

 

これだと、なげやりなまとめになってしまうので、少し自分語りをする。

私が栄養学に興味をもったエピソードについて。

 

 

現代は、糖質制限を中心に、栄養学はパラダイムシフトが起きてきている。

「なぞの眠気」「なぞの頭痛」「なぞの疲労感」「なぞのアレルギー」

死ぬほど困ったことになるわけではないが、治せたらと誰もが願う病気未満の不調。これら決定的な改善方法がない不調が、栄養のとり方を変えるだけで改善するという報告を、Twitterやブログ、書籍等でいくつもみてきた。

 

かくいう私も、上記のうち「なぞの眠気」「なぞの疲労感」で困っていた人間だが、栄養を変えることでほぼ改善した。原因が主食そのものだったなんて、数年前には夢にも思わなかった。「なぞの頭痛」も、最近になって正体が見えてきた。少なくとも、頻度は激減したし、頭痛が出現した時の鎮痛薬以外での改善方法も見つかって喜んでいるところだ。

 

数年前私は睡眠時無呼吸症候群で日中の眠気に悩まされ循環器内科へかかりマウスピースを作ったが、実は日中の眠気の正体は「糖質」だった。

マウスピースを作ったことで睡眠時無呼吸が減り、さらに睡眠時間を長くとる意識ができて単純に睡眠時間が長くなり症状が軽くなったが、強い眠気はそれでも続いた。

しかし、糖質制限を始めてから、強い眠気はほぼなくなった。驚くくらいに効果があった。 日中の眠気に対する効果は 糖質制限 >>>>>> マウスピース くらいの差がある。糖質制限していれば、もうマウスピースは不要だ。

今でも時々無呼吸になるし睡眠不足になることもあるが、朝と昼に糖質を抜くようにしてからは日中耐え難いほど眠くなることは全くと言っていいほどなくなり、糖質が原因であったと確信している。(今でも昼に糖質摂ったら同じように耐え難い眠気がくることからも確信している)

 

また、糖質減らしたから空腹に襲われるようになった、ということもなく、むしろ真逆で強い空腹感は驚くほどこなくなった。

ブドウ糖がないから脳が働かなくなった、ということも全くなく、むしろ糖質摂ったときの方が眠気と疲労感も合わせて、脳の回転は非常に悪くなる。

 

 

私の場合、山田先生のこの書籍が糖質制限に興味をもったのが始まりで、

  

夜間の睡眠の質改善方法と日中の眠気改善方法に決定的な確信を持ったのが溝口先生の書籍を読んでからだった

疲労も肥満も「隠れ低血糖」が原因だった! (「肉から食べる」と超健康になる)

疲労も肥満も「隠れ低血糖」が原因だった! (「肉から食べる」と超健康になる)

  • 作者:溝口 徹
  • 発売日: 2017/03/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

糖質制限には、本当に感謝している。

日中の眠気や疲労感は、病院では治せなかった。

 

 

 

そんな感じのことが、世の中にはある。

病院では治せない。治してくれない。変えたのは自分で学んだ栄養の摂り方だけだ。

病院の医者は教えてくれない。

 

これが当てはまるのは、眠気だけだろうか?頭痛だけだろうか?

個人的には、栄養で症状が改善したとき、連鎖的に他の症状も同時によくなっている気がするのだ。

疲労も、頭痛も、眠気も、たとえば私の場合は主に糖質から来ていた。

糖質を断つことで、低血糖による眠気がなくなった。糖質を断つことで、ビタミンBの消費が抑えられ、ATP産生に回せるようになり、疲労が減った。頭痛も減った。同時にタンパク質を摂っているので、肌荒れも減った。理論的には、そういう感じ。

ひたすら良い循環に入っているような感覚なのだ。

 

証拠として、心と身体が「元気」なのだ。これを「身体にいい」と言わずになんと言うのか。

 

糖質食べると不調になって糖質抜くと元気になるけど、バランスのいい食事が推奨されてるから、毎日不調でもバランスよく食べたほうがいい、なんてそんなことがあるのか?

 

「身体が元気になることを続ける」

 

そんなシンプルな考え方が、意外と大事だったりするのではないだろうか。