精神科医の樺沢先生が動画で、幸せについて話していた。
幸せには明確に定義があると。
幸せは3つに大別できる。
①セトロニン的幸福
②オキシトシン的幸福
③ドーパミン的幸福
幸せとは、この3つのうちのどれかに当てはまるとのこと。
①のセロトニン的幸福は、その瞬間を穏やかに過ごせる幸福。
セロトニンは朝の散歩やリズム運動で出るとされ、青空を見てほっこりしたり、気分がよくなったりする。幸せの中でセロトニン的幸福が一番大事。
②のオキシトシン的幸福は、つながりの幸福。
家族、恋人、知り合いと、人と会話して繋がっていると感じるときに出る物質がオキシトシンで、その感覚が、オキシトシン的幸福。
③のドーパミン的幸福は、一般的な人がイメージする幸福。
社会的に成功した、美味しいものを食べた、パチンコで勝った、こんなときに出るのがドーパミンで、その感覚がドーパミン的幸福。
樺沢先生はホルモンや神経伝達物質で感情や精神状態を考える人であり、私も著書を数冊読み、感情や体調の考え方にかなり影響を受けている。
この「感情は神経伝達物質の結果だ」という考え方のメリットとして、「感情をコントロールしやすい」ことが挙げられる。
◯◯な感情には△△という神経伝達物質が不足していて、だからその物質を出すよう行動することで改善できる、といったように、自分の体調や感情を物質の過不足から分析できる点がとても便利だ。具体的に対応策を取ることができるし、感情に振り回されず客観視できるためさほど悩まなくていい。
といいつつも今日は他人の態度にイライラしてしまい、胸のムカムカがなかなか取れず夕食の食欲までなくなってしまっていた。その後、少し人と電話して楽しく笑って、ということをするとそのむかつきはスッと軽くなった。
オキシトシン的幸福が、イライラを上書きしたのだろう。
不幸を感じているときは、その逆の幸福を感じる行動をすることで感情を上書きしてしまうのがてっとり早い。悩んでいるときには映画を見る、または小説を読むことで感情がその物語に上書きさせられるため有効という話も聞く。
不快な感情になったときに取るべき行動はさほど多くない。その「幸福行動」をリストアップしておいて、不快になったらそこから選んで行動すれば、不快感情への対応はうまくいきやすいのではないだろうか。
久しぶりに味わった胸の強いむかつきの不快感にああこんなにも不快感情って不快だったんだなと思い出し、普段できることが不快だとできないなあ、この感情が続けば鬱にもなるなあ、普段通りの穏やかな幸せってやっぱり最高だなと思った次第。