日産(7201) について考えてみる。
日産といえば、Mr.ゴーンことカルロス・ゴーン氏が日産を「変えた」ことで話題になった。
沈みかけていた日産を立ち直らせた敏腕、経営に関しては相当のやり手との噂もあったが、主張が食い違うので日産とゴーン、どちらが正義なのかはTVやネットからではわからない。
マスコミは偏向報道するので、原文を引用しながら深く考察しているブログとか本とかを読むしかない。が、そこまでしたいとは思わない。面白そうだとは思うが。
さて、日産といえば、イメージキャラクターにキムタクを起用してきてた。
キムタクとCM契約するとは…今の日産にギャラ払えるのか?と思ったが矢沢も相当だっただろう。相場は知らない。
そんなキムタクが乗る車が、日産「アリア」だ。
アリアの特徴は、最新のEV技術をフル投入しているということ。
エアコンやナビは音声操作対応で、電気での走行距離は最大610kmにもなるらしい。
世界中がEVを推進し、日本でも小池都知事が2030年台には燃料車販売を終了させる方向で話を進めるとかなんとか言っているようだ。
EV車といえば、あのテスラが話題になっている。全世界のシェアが取れれば、こんなにでかい利益はない。テスラはその筆頭として考えられいるようだ。
まだ広まっていないEVのパイオニアになることの重要性は、経済を全く勉強していない私でも薄々わかる。
ガソリン車がEV車に置き換わるということは、その台数分、新たに車が売れるということだ。
新たにガソリン車が売れる余地と、EV車が売れて、更に既存のガソリン車と「置き換わる」余地を比較すると、後者の規模の方が相当に大きい。
EV車への先行投資はすでに始まっており、価値に気づくタイミングとしてはもう遅いくらいかもしれない。
日産の株価をみてみる。
年足で見ると、下にいることがわかる。1980年から2021年の40年間でみると、かなり低い。
90、00、2010、2020と、10年ごとに山と谷を作っている。
今はその、谷だ。
経営難、ゴーン騒動、日産はもうダメかと思っていたが、この株価の低さは逆にチャンスでもある。株価は安ければ安いほど良い。
EVに力を入れているというのがいい。逆転の狼煙としては最高の材料だと思う。
ガソリン車時代が続いていればダメだった可能性も高い。
次は業績を見てみる。
落ち目だと思っていたけど、2018年に最終益は過去最高となっている。
コロナによって営業益が激減した2020年はともかく、2019年はその2年前よりも4割減となっている。2018年は減益要因としてゴーンに100億弱ほど費用計上しており、そうみると2018年までは問題がないように見える。
売上高は2016年が最高で、その後は減少傾向。
業績をみると、やはり落ち目にみえる。
経営悪化に加えてコロナにより大赤字となってしまっている。コロナの影響が大きいのだろうか。
比較として車業界世界首位級のトヨタを見てみる。
続いて、チャート
トヨタ強いなあ…話題にもなったが、コロナにもかかわず売上も利益も減少が異常に少ない。
それにより株価も堅調。
トヨタのEV事情はどんな感じなのだろう。
2022年から本格的なEV車販売を開始予定。
このシーポッドという軽自動車EVは、最高時速60kmで高速道路は使えないらしい。
用途を限定しての利用となっているようだ。
世界での立ち位置が気になるので見てみた。
日産14位、トヨタ16位
ガソリンエンジン車では首位級のトヨタだが、今後世界がEV主流になることを考えると、現状のランキングが低すぎる。
大丈夫なのだろうか。
テスラが強い。VWも強い。
VWは2028年までに、2200万台のEV車販売を目指すという。
車種別ではリーフが善戦している。
日産はリーフ、アリアだけ戦えるのか。世界で戦うには、そもそもの世界での販売台数が足りないように思う。
売上を回復できるかどうかは、株価の回復に直結する。
現在622円、2020年の底値は311円だったので、ちょうど2倍まで戻ってきた形だ。
去年の10月には300円台だったことを考えると、底値から戻してくると期待して買う人も増えてきているのかもしれない。
チャートでみると、買いだ。明らかに、下降トレンドが終わったのがわかる。
トレンド転換している。
ここからヨコヨコになるか上げていくか、と考えるのが妥当だが、どうなるだろう。
きれいなN字をしており、再び上昇の兆しにはなっている。
業績は正直私の分析レベルではわからなかったが、チャート的には買い。
落ちるナイフは終わり、跳ね返っているのが確認できている。
安全に安いところを拾うことができるのは、まさに今だろう。
日産の業績回復は、まだ厳しい印象がある。
しかし株価は底を打ち、回復の兆しが明らか。
枚数少なめで買うのは良い判断と思われる。
◯結論
チャート的に、今が買い