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やってみて、どうだったかの記録

【感想】シン・エヴ何回観てもいいですけど水だけは飲まんといてくださいよ【1回目】

シン・エヴァンゲリオンを観たのでOne last kissを聴きながら感想でも書いていこうと思う。

 

私の知識では考察できないのでキャラごとに話を思い出していこう。

正直興奮した。面白かった。

 

 

ここからはネタバレがあるので、まだ観ていない人は注意してほしい。

 

 

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シンジ:槍を使ってニアサードインパクトを引き起こしてしまった本作の主人公。気がつくと周りの知り合いがみんな大人になっていて、その大人達によってたかっていじめられたのがQ。

唯一心を許せる友人のカヲルが目の前で爆発して完全に心が死んでしまったところからシンジのシン・エヴァは始まる。

そして結構長いこと心が死んだままストーリーが進む。かわいそう。しかし最後には、我々はシン・エヴァはシンジの成長物語になっていることに気づくのだ。その点で言うとエヴァの割に無難な方向で進むんだな、中盤。

ラストは胸の大きいいい女となんだかいい感じで歩いて終わるのだが、あれはどうだろう。 ”よく考えると ” そうなる理由はいくつか出てきて、そうしてやっと受け入れられるのだが、”見ている時 ”は「あっ?そうなるんだー?」となる。

マリは、ユイのこと好きだからその子供のことも無条件に守ろうとしたのか?漫画版読んでおいてよかった。読まないと全く何もわからないよね、マリ。読んでもわからないが。

あとアスカも最後は急に(ある程度丁寧な描写はあったが)ケンスケのこと好きな感じになってて「あっそうなるんだ」ってなった。でもアスカの方は受け入れられる。こいつ(大人ケンスケ)なら大丈夫だと。大丈夫じゃないが。

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覚悟を決めたときのシンジ。かっこいい

 

アスカ:エヴァの呪いで身体は子供のまま心だけ大人になっている。シンジのことを「ガキ」と呼んでは苛ついている。後からわかるが、アスカも胸の大きい、いい女なのだ。

シンジを監視するという任務とアスカ自身の気持ち、実際どうなの?というのを劇中の行動や発言から考察したいが深入りするには視聴回数が足りないのでしない。

「子供のころは」シンジのことを好きだった。知ってた。でもそのことが言葉で聞けて嬉しい。あのシーンは良かった。

「すっきりした?」

「すっきりした」

昔は好きだったが、今は好きではないのだろうなと感じた。今好きな人がいる状態で初恋の同級生の男の子と話しているみたいな。いや違うか。ちょっと特別ではあるけれど、あくまで過去の特別というか。

アスカのシンジに対する態度は、Qではニアサー後いったい何があってどれだけの地獄をみてきたのだろうと思うような変貌っぷりだったが、シンジを執拗にガキ扱いするところはアスカも幼さが残っていた。ただ、それは好きだった男の子にちゃんと大人になってほしいという気持ちのあらわれだったのかもしれない。(シンジに、自分で責任を負って行動してほしかった)

子供として享受できる当たり前を何もかも諦めて大人になるしかない世界で、アスカは子供の部分を少しだけ残している。それがシンジに対しての反応。エモい。

そして、今回アスカもレイと同じく量産されていたこと判明した。そうすると、シンジ(年頃の男の子?)を好きになるようプログラムされているのはレイだけではないはず。じゃあなんだ、あれはプログラムかよー。なんだよー。

Qで地獄を経験しすぎて全裸を人に見せても何もリアクションしなくなってしまったアスカだが、最後には顔を赤くして手で胸を隠す大人のアスカを観ることができる。

どうして突然大人になったのかは全然わからないが、私はあのアスカを観るためにもう一度映画館に行こうと思っている。みんなもそうだと思う。シン・エヴァ興行収入はアスカが握っている。

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眼帯の奥にはアレが入っていた

 

レイ:破のラストでシンジに救われたと思いきや全然救われていなかった。Qでシンジの前に現れたのは、こんなときどんな顔をすればいいかわかるようになった綾波レイではなく、違う個体の綾波レイ。そっくりさん。

綾波レイが田んぼに稲を植えるシーンなんて誰も想像できないだろう。微笑ましすぎて公式の同人アニメを見ているかのようだったが、中にはここが今作のハイライトと言う人もいるかもしれない。村の人々と生活を共にし、関わり、感情を知り変わっていく綾波をみて幸せを感じるのが、シン・エヴァンゲリオン序盤の楽しみ方。

終盤では巨大化した綾波がスクリーンいっぱいのアップでアニメにそぐわないリアル調の変顔をかましてくるのだが、そのシーンでの観客は静まりかえっていて困惑の雰囲気をひしひしと感じた。みんなこんなときどんな顔をすればいいのかわからないの…。

でか波はその後もちょいちょい出てきては観客を笑わそうとしてきたが、最後にはウェーブロングヘアーの超かわいい綾波が出てきて記憶が上書きされるので、安心してほしい。

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そっくりさん(かわいい)

 

ミサト:いい女。Qでは非情の艦長を演じたが、にじみ出るいい女感は隠しきれなかった。

マリが過去を掘り下げられず、いつでもシンジを助けに来るある意味「”都合の”いい女」だとすると、ミサトは完全に大人の女性個人として「いい女」。

即興での発想・判断力が人間とは思えないのは今作も変わらず。身内を甘やかしがちなので、甘やかさないよう叱ってくれるリツコを隣に置いている。

 

「相変わらずキツいわね」

「ミサトを甘やかすと良くないから」 

 

このやり取り好き。

シンジのお母さん代わりではなく、本当のお母さんになれた。よかったね(くそ泣く)。世界の運命とその責任を全部背負って、背負うしかなくて、会いたくて仕方がないのに会え(わ)ない我が子がいると考えると…。考えちゃだめだ。

シンジから、リョウジが元気だと聞いた時のミサト、見た?いつかどこかで息子と会える世界を想像してみよう。はい泣いた。

この人に感情移入しようとしても、守るべきものと守りたいものの天秤がつりあってなさすぎて無理になってしまう。知れば知るほどシンジに、つらいのはお前だけじゃない、と言いたくなるのもわかる。

ミサトさん好き。バイザーで視線隠してるのも、非情に徹するため(たぶん)。エモい。

そういえば、ミサトを含めて登場人物みんなニア・サードインパクトをニアサー、ニアサーと気軽に略称で読んでいて完全にニア・サードインパクトのこと馬鹿にしているよね。ムカつくから正式名称で呼んでやらんぞという強い意思を感じる。

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非情を演じるしかない立場なのに一番人間味がある 好き

 

ケンスケ:いいヤツ。

 

 

 

以下、予告動作を見て思い出す作業

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黒き月のスケール感好き

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宙に浮き回転するオブジェクト(雰囲気◎)

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加持がミサトに託した(託してない?)もの

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加持がミサトに残したもの

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かっこいいシンジ

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シュール世界で戦う13号機と初号機

 

さいごに

シン・エヴァ、面白かった!!(上映時間も長くて最高だった)

 

 

以下、面白かった感想記事

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