・成長率◯ 4年で130%
・営業利益率 6.47%
・業種「化学」の平均利益率は ” 7.8% ”
・稼ぐ力は、並。
・最高益を更新中。
・フリーCF確保OK
・営業CF増加◯
月足
・2013年上場
・200円→1350円→1000円
・PER 8.3倍
・PBR 1.61倍
上場してまだ10年以内、純資産は少なくても問題ない。
売上は順調に最高益を更新中。
以下、アナリストの分析
【要約】
✓ ショーエイコーポレーション(以下、「同社」)は、1968年に照栄製袋(株)として設立され、1986 年に社名を(株)ショーエイコーポレーションに変更。フィルムパッケージの専門メーカーとして、創業以来、常に時代のニーズに応えながら新しい製品やサービスを提供するとともに、パッケージ事業で培われた技術と経験を活かし、プラスチックフィルムによるダイレクトメールの封入封緘作業を中心としたメディアネットワーク事業へと発展させ、さらに商品企画開発力と海外品を中心とした調達力の強化によって日用雑貨品事業に取り組むなど、事業領域の拡大に積極的に取り組んでいる。
✓ 主な事業部門(2020 年 3 月期まで)は、各種パッケージ製品(OPP ヘッダー付袋、OPP テープ付袋、ポリ袋、レジ袋、チャック袋等)の製造・販売を行うパッケージ事業、主にダイレクトメールの発送代行を行うメディアネットワーク事業、主に100 円ショップや量販店向けに各種雑貨品を販売する日用雑貨品事業の 3 部門。(注:2021 年 3 月期からは営業促進支援事業、商品販売事業の 2 部門に分けられる。)
✓ 同社の業績は 2016 年 3 月期までは低迷していた。主要因は売上高の伸び悩みと低利益率であり、特にマージンの改善が同社の課題であったが、2017 年 3 月期から業績は改善に向かい、同期には大幅増益を達成した。しかしその後は、売上高は伸びているものの、原油価格や為替の影響で売上総利益率の低下、物流拠点統合や運賃上昇に伴う販売管理費の増加等により営業利益は伸び悩んだ。
✓ しかし終了した 2020 年 3 月期業績は、新型コロナウィルス感染症の影響を受けながらも 7.3%増収、18.0%の営業増益を達成した。新規顧客開拓等により増収を維持したことに加え、高付加価値商品の売上構成比が上昇したことから粗利率が改善し、さらに経費も抑制されたことから、営業利益はそれまでの壁であった 6 億円を突破した。トップライン(売上高)の伸びに加え、同社の課題であった粗利率が改善してきた点は評価出来る。
✓ 進行中の 2021 年 3 月期は、コロナの影響を考慮しながらも売上高 208 億円(前期比 9.1%増)、営業利益 8.7 億円(同 38.5%増)を目指している。既に第 1 四半期の実績値として 8.2%増収、129.2%の営業増益を達成しており、通期予想を達成する可能性はかなり高いだろう。最も注目すべきは、第 1 四半期の粗利率は 21.0%となったことで、これは同社の体質が変わりつつあることを示している。
✓ 中期経営計画の目標として 2023 年 3 月期に売上高 302 億円、営業利益 17.3 億円を掲げている。かなり高い目標であるが、既に課題である粗利率は改善傾向にあり、掲げている重点戦略を着実に遂行出来れば達成は十分可能だろう。会社の体質は着実に変わりつつあり、今後の動向が大いに注目される。
✓ 利益を確保出来る体質になったこと、東証一部に銘柄指定したことなどから、2019 年 3 月期から年間配当を 20 円(2018 年 3 月期は 13 円)としている。加えて、株主優待制度の充実(年間 2,000 円分のQUO カードの配布)も図っている。2021 年 3 月期も年間 20 円配当を宣言しており、このように株主還元にも前向きになってきた姿勢は評価出来る。
稼ぐ力がついてきている。
最も重要な売り上げ高の上昇に加えて、利益率が上がったことで営業益がup↑↑
パッケージ事業
製品は国内製造であるが、製品仕入品は 60%を海外で生産しており、うちその
60%をタイ子会社で生産している。
顧客の変化。
通販会社→印刷会社へ変わりつつある。
これが意味するところは?
パッケージ部門は利益率✕
予算は減らしている。
メディアネットワーク部門の改善◯
今後コンサート、イベントがコロナから脱却し増えてくることでさらなる増益が見込まれる。
それも含めての来期売上予想、208億円(+9.1%)
売上が+9%に対し営業益が+100%の予想だが、その理由は?
日用雑貨品部門が大きく貢献。
コロナによる100円ショップブーストも追い風。ワクチン普及とともにここが萎まなければよいが。
販路が一度根付けば、今後は広げていけば売上は増加していく見込みか。
株探のデータとズレがある?
営業利益は+38.4%の予想だ。
営業利益についての回答
出張費が抑えられたことによると。
それで問題なく営業できるなら今後も出張はいらない。それとも顧客開拓のためには出張再開必要になるのか。
ダイソー向けは増加の余地あり、と。
マスク中心に、コロナ特需は終わっていきそうだが。
ドラッグストアへの介入は増加傾向と。
「ショウエイコーポレーション」の包装やマスクなどをダイソー、ドラッグストアで探してみよう。
ここからが重要である
企画力、調達力、商品開発力。
変化に対応できる会社はやはりここが強い。
「同社オリジナル製品」の成功が極めて重要になるだろう。
完全にオリジナルであれば、利益率が非常に高い。
そして、会社予想
19年の売上高190億円から、4年で300億円へ。約1.5倍。
かなり強気に思えるが…達成できるかどうかは、21→22年での伸び方を見る必要があるだろう。
競合相手も多い業種だ。
アナリストのまとめ
◆ 今後の課題
以前から同社の問題点(課題)は「売上高の確保」と「利益率(マージン)の改善」と指摘してきたが、会社側もその点は十分に理解しており、だからこそ現在の中期経営計画の基本方針として「高収益で成長力のある会社を目指す」を掲げている。高収益とは利益率の高い会社であり、成長力がある会社とは売上高を伸ばせる会社である。この点で過去 9 年を見る限り、下図からも明らかなように売上高については 2020 年 3 月期まで順調に成長を続けてきたと言えるだろう。特に過去 3 年間は堅調に推移し、さらに 2021 年 3 月期第 1 四半期も8.2%の伸びを達成した。しかしその一方で、売上総利益率については、2020 年 3 月期までは必ずしも順調に改善しているとは言えず、むしろ停滞気味であった。
会社の説明では、為替や原油価格等の外部要因の影響が大きかったとのことだが、それがすべての原因とも言い切れないだろう。うがった見方をすれば、売上高を伸ばすために利益率の低い事業を拡大したのかもしれない。仮にそうであれば、本末転倒である。繰り返しになるが、同社にとって最大の課題は売上高の成長と利益率の向上を同時に達成することである。そのためには、出来るだけ外部要因(特に原油価格と為替レート)の影響が少ない収益構造を構築することが必要だ。現在の事業を続ける限り、これらの影響から完全に逃れることは出来ないだろうが、主に二つの施策によってその影響を最小化することは可能だろう。一つ目は、先物予約等を活用してこれらの価格変動を平準化することだが、これは見込みが裏目に出ると反対にコストアップになるので、慎重な対応が必要になる。
二つ目の施策は、可能な限り原価に占める原材料価格の比率を下げること、言い換えれば商品・製品・サービス等の付加価値を上げて、販売価格に占める原材料分の比率を下げることだ。その点で、各種セット販売や充填販売などを拡充していることは評価に値する。
既に 2021 年 3 月期第 1 四半期の売上総利益率は 21.0%となっており、これらの施策の結果は出つつあると言えるだろう。通年でこの売上総利益率を維持することは容易ではないだろうが、少なくとも 20%は可能と思われる。今後は、この 20%超が定着するか大いに注目する必要がありそうだ。トップラインの伸びが続き、さらなる売上総利益率の改善を進め、経費の効率化を一段と進めれば、営業利益は加速度的に増加することは言うまでもない。今後が楽しみになってきた。
わかりやすいなあ。アナリストのレポート。
参考にしていいかどうかは別として、参考になる。
端的にまとめると
「売上高は上がってきている。利益率も上がってきており、この調子を維持できれば大きく伸びる」
となる。
業績とその見通しは、悪くないと判断したい。
エントリーのタイミングはどうか
月足
週足
日足
月足は、業績の伸びもあり大きな上げ下げを繰り返しながらも伸びている
週足、日足は、一旦大きな調整が入ったような形。
2020年12月25日の下値を切り下げているのが気になるが、その際の最安値926円はロスカットラインとしては使えそうか。いや、早い。まだ下げる余地ある。
2021年5月の下げはなんだろう。コロナ第4派の影響?
追記:
5月の下げは、不祥事があった様子。
以下、お知らせより。
5月10日に決算発表予定だったが、従業員の不適切な取引が発覚、外部調査委員会の設置へ。「モノの手配や製作並びにプロモーション等のサービスを伴っていない取引」とのこと。期間は2015年3月~2021年3月、影響額は売上高1~4億円、営業利益1500万~5600万円と想定。
外部調査委員会の最終報告は6月中旬になる見込みで、決算発表も6月中旬になる予定。見通しが立った時点で報告される。
2021年5月の決算がないと思ったらこんなことが起きていた。
不祥事による業績への影響は大きく見積もって、売上高の2%、営業益の4%となる。影響はあるが、軽微といえる範囲だろう。
これでこの大きな株価の下げが起きていたとすると、これからエントリーを考えている者にとっては逆にチャンスに思う。
であるなら、今がエントリーチャンスか。
ここまで書いてなんだが、この会社の製品、どんなものがあるのだろう。
HPより
100円ショップ製品
ドラッグストア製品
競争相手がとっても多そうな世界で、よく売上高を伸ばしてきているなあ。
この分析もほぼアナリストの分析をそのまま参考にしただけだが、どうだろう。
なにはともあれ、現場が大事だ。
ドーナツが美味しければドーナツの株が上がるように、物売りの会社なら製品をみないと始まらない。
ダイソーと、ドラッグストアで、製品を見てみよう。