10月にメンタルヘルス不調をやってから、物事の優先度が大きくかわった。
ブログも完全に停滞していたが、できれば再開したいと思っている。書くことはやっぱり考えることに繋がり、良いアクションに繋がるので。
あとは書き出すと思い出すのだが、書くのは楽しい。楽しいから書く、くらいのノリで再開したい。
無理矢理ではなく、やりたいことをやるという意味で、またブログに触れていこう。
ただ、ブログの優先度は下がっていたものの、最近人生はいい感じにできているように思う。楽しい。毎日ワクワクするし、それでいて穏やかだ。
自分の中で何かが変わったのでそれについても書いてみる。
○仕事の「勉強会」を優先しなくなった
体調を崩してから、朝のカンファレンスを欠席している。それに伴う発表のようなものもやらなくなった。それと別の勉強会も一旦参加をやめた。それにより、月に約30時間、仕事時間が減った。
発表が重なると、資料作りに1日2時間くらい取られてそれが30日続いたのが前回のメンタルヘルス崩壊の大きな要因だった。実質の時間外労働は、80時間以上だった。
資料作りはいわゆる「自己研鑽」みたいな扱いになる空気があるので、ほとんど残業申請はすることができない。できるが、多くはできない。半分以上サービス残業となる。
一方、違うチームでは資料作成も仕事ということで、しっかり残業申請しているという。勉強会にまた参加する気が起きたら、確認していくことになると思う。
計算してみると、発表関連で毎月20-25時間のサービス残業をしていたことに気がついた。
当時はまあ勉強になるしいいか、と思っていたが、こうして文字にしてみるとブラックだな、と。
ただ、ブラックと言い切るのもちょっと違っていて。というのも、このカンファレンスや勉強会は、強制ではないのだ。理由があれば出なくてもいい。なので、参加するという選択をしたのは自分であり、自分の行動の結果でもあると言える。
かといって、全て自分に非があるとも思えず、資料の添削に関する上司の態度が今回度を超えていたことも、長時間労働に加えてもう一つの大きな要因にもなっていた。
割愛するが、この件は上司と話をして、やりすぎた、と謝罪もしてくれた。
そこにあったのは、突き詰めると、コミュニケーションの問題。
本当はもう限界だが添削してもらっている立場上本音を言えずに無理して頑張ってしまった自分と、本音を言いにくい雰囲気で強く接してきた上司、両者とも、良いコミュニケーションではなかった。
ジャンル分けすると、引っ込み思案の自分と、強制する上司、という関係になってしまっていた。
そこに心理的安全性がなく、長時間労働の自律神経疲労も相まって、結果的にメンタルヘルス不調につながった。長時間労働だけでは発症しなかった。そのくらい時間をかけた資料作りは以前にもやっていて、別の上司だった時は元気だったからだ。
仕事の要求度が高い(期限が短く多忙)、仕事の裁量権がない、サポートがない(度重なる添削と合わない価値観でむしろ負担)と、これが組み合わさると最も精神的負担が強いとされる3つが全て当てはまる役満だった。
○メンタルヘルスマネジメント検定を受験
これではいかんぞ、ということで、メンタルヘルスを勉強しようと思い当たった。
書店でみつけたメンタルヘルスマネジメント検定、という資格の教科書を読んでみると、非常にためになることがわかりやすく書かれていて、根拠となるデータも豊富。宝箱にみえた。
すぐに買って読んでみると、まあ面白い。自分はメンタルヘルスに興味があることを再認識した。そのついでに、せっかくだから受験もしてみるか、と決意。問題集も購入した。
知識を得ることに加えて、メンタルヘルスに良いとされる行動をひたすらとることにした。ここが、働き方が少し変わるターニングポイントとなったと思っている。
変えたことは、こんな感じ
睡眠時間
改善前:睡眠の質を追求して、6時間〜7時間睡眠で毎日いけるよう目指していた
改善後:質が悪かろうが良かろうが、8時間睡眠を最優先とした
運動
改善前:仕事で1日1万歩、歩いていたので運動はしていると思っていた
改善後:歩きとは別の汗をかく有酸素運動を、20分以上の運動を週に3-5日は取り入れるようにした
食事
改善前:筋肉増量のため、昼にしっかり炭水化物を摂取していた
改善後:血糖値の乱降下をなくすため、昼の弁当から炭水化物を抜いた。具体的には、白米の代わりにキャベツを敷き詰めた
考え方
改善前:なんとか生産活動や自己投資に時間を作りたい(睡眠も必要最低限にした)
改善後:体調を優先し(特に睡眠時間)、余った時間でやりたいことをやる
これらの変化を通して、現在は通常業務はしっかりこなせているし、プラスαの仕事(職場環境に関する5S的なことなど)もやりたいと思って自分から行動できるまで、意志力が改善、向上した。仕事も楽しくできている。
いかに、長時間労働が良くないか(不調の原因はそれだけではないが)、睡眠時間を十分(私の場合は8時間だった)取ることが健康やパフォーマンスに大事かを思い知った。
今回のメンタル不調から得た教訓は大きく、ポジティブに考えると、考えを大きくかえるいいきっかけになったとも思えるようになった。実際、今はそう思っている。
削れるものを削っていかに時間を作るかということに心を燃やしていたが、優先すべきは体調100%を維持しつつ、残りの時間が自分で動かせる時間であるということを、強く認識した。
1日は24時間あるが、動かせる時間というのは、とても少ない。
睡眠:8時間
有酸素運動:30分
仕事・通勤:10時間(7:30ー17:30)
食事・シャワー・家族時間:2時間
残り:3時間半
(ちなみに、ここにカンファレンス参加と勉強会準備をいれると残された自分の時間は2時間を切る。少し残業が長くなると簡単に1時間未満となる)
この残りの3時間半が、自分でどうこうできる時間、ということになる。
3時間半しかないのだ。ないのだが、そのほかの時間は、動かさないことが大事だ。とくに睡眠8時間は、もはやどうこう工夫するという気が起きない。1日は16時間しかないと言い換えてもいい。
8時間睡眠を続けた場合の体調の良さと、それによる行動力や意志力の向上を考えれば、7時間睡眠にすることで1時間得するとかは考えなくなる。全然得してなかった。
LINEやTwitterをすれば簡単に2時間が溶けるし、なんとなくネットサーフィンをすれば3時間半など一瞬で消える。消えるんだ。
そんな感じで、3時間半をどう使おうか、ということを、日々工夫しつつ楽しんで最近は過ごしている。
ちょっと仕事してみたり、なんか好きな資料を作ってみたり、YouTubeを見たり、とくかく、自分の意志でやりたいからやる、ということをやっている。
楽しいことと言えば、先日、電子pianoを買ったので、1年後にはピアニストになっている予定だ。体を揺らしながら華麗に「カノン」を弾く自分を想像をするだけで毎日が楽しい。無理なのはこれから知るのだろう。わかっている。挫折しないよう楽しく続けたい。
2022年5月