『株式投資と生活リズム』のブログ

バリュー投資と理想の生活習慣の追求

銘柄分析テンプレート 適宜アップデート

調べる項目。とりあえず埋めていけばよい。(スキマ時間でも)

 

▢目をつけた理由、ストーリー予想など

参考(山洋電気

 

▢規模、割安度、効率性、財務安全性

規模:時価総額  億円 (超小型・小型・それ以上)

 ※時価総額が300億円以下程度だと機関投資家が入りにくいが、それ以上になると参入してきて株価の急上昇につながることがある

割安度:平均PER  現PER  PBR

チャート:株探で月足の形チェック(PER推移も)

効率性:ROE  %

財務 :自己資本比率  %

 ※借金0がベストではない。自己資本(純資産切り崩しや増資)から資金を調達する場合は投資家が大きなリターンを要求するため成長性や収益性を高める必要があるが、負債であればリターンは利息のみでOK。なので負債のほうが自己資本よりも調達コストが低くなる。また、支払い利息は損金に参入されるため理論上は負債のほうが節税分、企業価値が高くなる。(倒産リスクは上がる)

 

▢業務内容

・強み、競争優位性

・海外比率、市場拡大の余地

・ニッチさ

・特需ではないか(特需は✗)

・参入障壁

・競合他社との比較

 - 粗利率(営業総利益/売上高 ×100 %)、 営業利益率の推移をグラフで比較

  できれば、なぜ差が生じているのか、ビジネスモデルを深堀り

 - 不動産の場合、「決算書の読み方 最強の教科書 P.248-249」参考

 - 棚卸資産回転率(売上高原価/棚卸資産=1年で◯回転=店内の商品が全て 12/◯  ヶ月で売り切れるということ)の比較

 - 総資産回転率(売上高/総資産=高いほど資産を効率的に使っている)をグラフで比較

 - ROEROA推移をグラフで比較

 

▢過去の業績推移

・過去10年の売上高の平均成長率  %

・     経常利益の平均成長率  %

・赤字や目立った利益減少がある場合、理由を調べる

・大きな利益増加がある場合、固定資産売却してないか確認

 

▢BSの推移

自己資本(純資産)が積み上がっているか(グラフで)

 

▢配当状況と政策、増配見込み

配当利回り(配当金÷現在の株価×100)  % 

・配当性向(1株当たり配当額÷EPS×100)  %

 

▢自社株買いの実績

SBI証券アプリ→適時開示→自社株取得 で過去の実績一覧できる

 

▢株主構成

・大株主の保有比率40%など高ければTOB期待できる

(その大株主にTOB実績があればさらにUP)

・大株主が創業者家系であれば、TOBされにくい

・社長が大株主で、上場して5年以内ならバガー率高め

 

理論株価による割安度の確認(安全域)

BPS+EPS×α / 株価   ※BPS=株価÷PBR

=2倍以上で及第点、3倍以上は魅力的

 

αはEPS成長率  

10-20%成長 → α=15〜20年

5-10%成長 → α=12〜15年

5%未満  → α=10〜12年

減少   →α=3〜5年

 

▢資産価値PER(買収時の割安度)

=(調整後の時価総額 - ネットキャッシュ)/当期純利益

 ※調整後の時価総額時価総額×(100%-自社株保有率%)

 ※ネットキャッシュ=流動資産+投資用有価証券×70%-総負債

=◯◯年(買収に必要な金額を◯◯年分の利益で回収できる)

5年以内が割安の目安

 

▢5年 10年後シミュレートによる割安度と増配確度の予想

作成したexcelシートに入力

株価が変わらないとした場合の5〜7年後のPER、PBR、利回りが算出される。

あまりに割安、高利回りであれば放置されるはずがない、という予想をする。

 

▢PL、BS、CFから深堀り

・FCFが十分なのに投資CFがプラス(資金調達:借入金、社債の発行など)していないか →設備投資やM&A計画など

・調達したキャッシュ(投資CF、借入金)は何に使っているか。BSの有形固定資産無形固定資産投資用有価証券をチェック。PLに反映される場合もある(広告費=販管費

・PLの売掛金は「将来入ってくるお金」。減少している場合は次期の業績↓を疑う

・PL営業利益と営業CFの金額に大きな差がある場合は粉飾決算に注意。営業利益↑でも営業CFがずっとマイナスだと、実態よりPLをよく見せたいだけかも。

・四半期報告書や有価証券報告書の開示が遅れている場合は、決算短信の数字は懐疑的に見たほうがよい

・CFの「有形固定資産の取得による支出」が大きい場合、どんな固定資産を取得したのかは有価証券報告書の「設備の状況」を前期と見比べて調べる

・SBGから学ぶ、負債と投資用有価証券。4兆円の有利子負債がある一方で、アリババ株式はBS上は”持分法”投資3.2兆円とある。が、”時価”評価した場合16兆円になる。多額の負債でヤバそうに見えるが、株を売却すれば全く問題ない。(持分法のためPLからはアリババ株を売った場合に入ってくる金額がわかりにくい)

※■ 具体的な影響イメージ(例)

  • アリババ株の時価 期首 10兆円 期末 12兆円

会計基準 当期利益への影響
持分法 アリババの純利益 × 持分比率のみ(例:5000億円)
時価評価 2兆円の評価益を計上(売却なしでも利益急増)

時価評価の場合、逆に株価が下がると巨額の評価損で当期赤字化もあり得る。

 

有価証券報告書から

・設備投資予定を調べる。「設備の状況」で検索

 「設備の新設、除去等の計画」で翌期に積極的な投資をするか予定なのか、重要な設備を売却する予定なのか把握する。重要な設備を売却する場合は経営状況悪化の可能性。製造業の場合は必ずチェック。

・「事業の内容」でざっくり事業把握

・「経営者による 〜の分析」で数字の変動要因を把握

 

▢⑫具体的なカタリスト予想

・低PBRによる自社株買、増配、DOE採用、優待廃止、業績、TOB東証大号令へ未開示、など

 

▢⑬ストーリーまとめ

 

▢その他

暴落時の底は日経平均PRB 0.8-1.0。そこが過去最低ライン。

2025年四季報夏号 気になった銘柄一覧 優先度順

2025年四季報夏号 気になった銘柄一覧(現PF除く)

 

分析優先度 高◎

◎ 2002 日清製粉グループ本社

◎ 3436 SUMCO

◎ 5074 テスホールディングス

◎ 6222 島精機製作所

◎ 6338 タカトリ

◎ 6914 オプテックスグループ

◎ 7995 バルカー

 

おお。しっくりくる並び。

 

分析優先度 中◯

◯ 5834 SBIリーシング

◯ 6546 フルテック

◯ 6594  ニデック

 

いいね。

 

分析優先度 低△

△ 4503 アステラス製薬

△ 4506 住友ファーマ

△ 4253 エーザイ

△ 6367 ダイキン

△ 6479 ミネベアミツミ

△ 6899 ASTI

△ 7079 WDBココ

△ 7600 日本エム・ディ・エム

 

低いとはいっても厳選した中でのもの。

多くが高値からかなり下げているので、大怪我はしなさそうではある。

 

これらを調べつつ、保有銘柄の決算短信を読まなければいけない…。

【株・投資】2025年 四季報夏号読破したのでピックアップ

四季報を通読して、良さそうと感じた銘柄をまとめておく。未分析。

ぱっとみて思い出せるように。

 

2002 日清製粉グループ本社

製粉で圧倒的トップ。海外31%

最高益。海外M&A積極的。

遅れていた価格転嫁浸透してきている。政策保有株縮減予定。

自己資本比率61.4%。連続増配。利回り3.5%。

最高益だがチャートは谷。10年平均PER 25、PER 12.6、PBR 1.0。 

かなり良さそう。

 

2488 JTP

無借金。

官公庁のクラウド大型案件寄与。配当性向40%。

四季報みたときはおお、となったが、官公庁と無借金は良いがPBR高い。

すでに上げている。

分析優先度 低

 

2768 双日

有名な総合商社。

グレアム指数低い。利回り良い。連続増配。

自己資本積み上げ良い。

が、調べるの大変、たぶん無理。

なんとなくで保有することになる。

分析優先度 低

もっと資金が増えて、配当安定枠を作りたくなったら候補。そのころに割安そうかどうかは不明。今は手を出すべきではない。

 

2902 太陽化学

名古屋証券のため楽天証券アプリでは購入できず。スルー。

SBIにするか…

 

3436 SUMCO

本命感。シクリカル。

PBR 0.7。PERがなく赤字予想。四季報では純利益 -1億円予想。

四季報26年予想では PER 25.6。

海外 79%。 300mmウエハと200mmウエハの違い理解する必要あり。

ウエハ需要回復には時間かかりそうと。それで下げているならいずれ上がる可能性ありチャンス。

ウエハで世界首位級。ウエハとは。

フリーCFは大きくマイナス続く。投資額かさむ。減価償却費 400億円増。営業益自体はある。

ピンチそうなパッと見だが、自己資本比率は50%と悪くない。

シクリカル。AIバブルは注意。ウエハシェア、競合分析必須。

 

4481 ベース

成長性◎ 無借金◎

苦手な情報・通信業▲

配当性向50%目安◯ 上がる余地少ない▲ 連続増配◯

PERは成長率からみると低めがポイントだが、冷静に。PBRは4.76

安くない。分析優先度 低

 

4503 アステラス製薬

 

2024、2025年と大きく利益沈む。売上は伸張。営業利益で大幅減少。原因は?

2026年は完全に戻す予想だが…?

チャート的には下値ライン。月足テクニカルは下げきったように見える。

10年平均PER 27、PER 19、PBR 1.7 ここ10年の最低PERは14くらい。

グレアム指数的な安さはないが、タイミングが良さそう。

医薬品なので海外 85%、トランプ完全直撃か。リスク織り込まれている印象。

為替変動大きい。為替差損 186億円。

10年以上連続増配。

自己資本比率低下、剰余金減少が気になる▲が、それを織り込んでの株価か。

薬は特許の影響で大きく下げたり上げたりする。シクリカル要素。

この下げは魅力。

エーザイや住友ファーマなども大きく下げており、業界全体が下げている。

住友は復活傾向。チャンスに見える。

 

4506 住友ファーマ

株価は30年の中でも最低を記録したところから戻している段階。

自己資本比率がピンチ。

有利子負債返済優先し、無配。

この辺が改善してくるなら株価上昇を予想。なにせ30年で一番安かった。

しかし安い理由もあったはず。要分析。医薬品企業の比較を。

 

4253 エーザイ

自己資本比率は60%キープしており、悪くなさそう。

赤字転落が効いているか。1−3月期は赤字となっていることが多く、悪い傾向がありそう。それなら別に…?

上記2社より安定感ある印象。

株価は10年で過去最低。4000円→10000円のポテンシャルがある。

PER 20台は、この銘柄内では平均からみるとかなり低い位置。

財務は悪くない。ここまで下げるか?という印象を持つ。

PERは別に安くはない。増配もなさそう。

医薬品としてはアステラス製薬エーザイが魅力的。

まだスケベ心段階。

 

4922 コーセー

株価は大きく動き出した10年前の水準に戻った。

25000円→5000円向かっている。80%減。

コロナ後から収益性は顕著に低下。売上は3300億円をウロウロしているが、売上営業利益率の低下が著しく純利益は大きく下げている。

財務は良好。

化粧品は生活やインフラで必要でもないし、ものの良し悪しがわからないのでスルーが無難。

収益率が大きく下がった原因を調べるのが大事。

GPTに聞いてみると

なるほど。当てはまってそう。

ここからの逆転…?中国の景気も悪くなっていくと思われる。

これまでが株価高すぎただけかもしれない。ピンとこないのでスルー。

 

5074 テスホールディングス

こういうチャート、見飽きたな。。。

これをみても何も魅力的に映らないが

 

2027年の目標が営業益 64億円、2030年には134億円を目指す。

夢はあるが。

ストック優位のビジネスモデルがかなり魅力。それでいてPBR 0.65。

このビジネスモデルがうまくいくかどうかの分析が非常に重要

シェアは、競合との価格競争は、などなど。

太陽光関連で長中期的に利益確保できている企業を知らない。

蓄電池もダブルスコープなどが投機化して大変なことになっていた。

太陽光事業と蓄電池の組み合わせなので、これらを調べるいい機会になるだろう。

株探では魅力よくわからないが、四季報ではべた褒めだった。

夢のテンバガー候補。ここは調べる。

 

5834 SBIリーシング

飛行機、船をリースするというビジネスモデルに魅力。

と思ったが、そんなにシンプルではない謎のビジネスモデル。

このリース事業に投資する投資家を募って、投資商品を売っている。(?)

2500円くらいのときに目をつけていたが、ビジネスモデルが不明で手を出せないうちに4500円まで上がった。

飛行機、船のリースは需要間違いなくある。

PER 7。

しっかり調べたい。リスクは何なのかなど。

 

6222 島精機製作所

キャッシュが減ってきている▲

赤字が続いているが、予想は黒字転換

これは良さそう。

自己資本比率は高い。出血多量で致死量という感じではなさそう。

自己株買い◎ 配当性向40%◎(大丈夫か?)

黒字転換が鍵。

手袋から出発し、横編み機の世界首位というニッチさ。

海外比率 83%と、輸出企業。インド毎年倍々成長。

四季報では、受注残が前期比 +67%の73億円で【浮上】と。

また、【設備投資の端境期を脱し】とある。シクリカル。

「赤字」「黒字転換」「端境期終了」「受注残高大幅増加」これでも株価は低迷継続。

大本命感。

週足はこんな感じ。

まだ下げトレンドにあるが、脱出を試みている段階。

 

ニッチは横編み機がどんなものなのか。シェア、海外のどこか、効率性など調べたいことたくさん。

手を付けるならまずここか。

 

6338 タカトリ

精密切断加工器のグローバルニッチ。

グレアム指数割安 海外74%

営業利益率が高い!◎ 

チャートは最高値から90%下がった。PERはその高値で25-35くらい。

今は間違いなく安い。

自己資本比率63%◎ 剰余金積み上げ◎ 配当は40円維持。利回り 2.54 

増配余地◎ ポイントは業績の維持・改善と還元意識あるかどうか。

維持できるだけでも良いだろう。

分析優先候補。

 

6367 ダイキン

業績は順調。
高値から50%下落している。◎

グレアム指数は安くはないが、落ち着いた。高値ではPER 30-40だった。

エアコンの世界首位級。国内の業務用圧倒的。25年中経目標は大幅未達。利益5000億目標だった。5月からインドネシアのルームエアコン工場稼働。周辺国含めた市場拡大に対応。

データセンターやら温暖化やら、市場のエアコン需要は旺盛。

目標が高かったようだが、業績としては堅調にいきそう。予想上回ればラッキー。

分析価値あるが、安くはないので注意。

もっと割安で上げそうな銘柄はある。が、現PER 20は過去の数値からみても安い水準。

狙い目であることは変わりない。

 

6387 サムコ

電子部品製造装置。

グレアム指数は安くはない。

高値7000円から2000円まで落ちて、現在3000円。

業績は順調に見える。最高益◎ 財務良好◎ 増配◎ 

PER10台はPER推移水準としては安い。

が、半導体はお腹いっぱい。。。もっと安いところありそう。

テラプローブが最近元気ない。

 

6479 ミネベアミツミ

売上の伸びが凄い。M&Aしてるか?

極小ベアリングの世界高シェア。

ベアリングは、自動装置やロボットなどで使われる。

需要は旺盛な印象。

財務◎ 資本積み上げ◎ 設備投資重要。 

増配傾向◎

PERは成長性や安定性からみると安い印象。

平均PERも10年で15くらいなので、収益からみた株価は特別安い感じもない。

安定性、製品需要、チャートの底っぽさの組み合わせが魅力。

分析してないが、パット見は少なくとも割高ではなさそう。悪くない

が、もっと割安銘柄はある。PER 10とかならかなり興味深い。まだ下げないだろうか。

週足からは下降トレンドからの転換な動き。

損切りライン1750円で買ってみるのはありかも。テクニカルだよりの投機要素。

 

6546 フルテック

自動ドア開閉装置の販売、施工、メンテナンス。
メンテも着実増とある(ストック性◎)

自動ドアはリニューアルなどある様子。エントランス全体のリノベ受託も推進。

30年度までに中部・西日本へ進出計画。札幌の会社。

株主は社長やその家族。オーナー型◎

グレアム指数 11 △ PBR 0.9 ◯ 増配傾向 ◯ 財務 ◎

エリア拡大で横展開となり業績増加予想も立つ。

営業利益率は4%台 △ 赤字ほぼなく安定感 ◎

競合他社との差別化がどうなされているか調べたい。保有したい企業。

分析優先度 中〜高

株価下の方にいるが上がり始めている印象。急ぎ目で

 

6594 ニデック

優良企業だが、かなり下げた。7000円→2500円 

だが最高益。連続増配。平均 PER 34が現在 PER 15.5 ◎

財務大丈夫 ◎  10年以上連続増配 ◎

利回りは 1.57% 増配余地 ◎

ロボット、FA、ドローンなど小型モーター需要は強そう。HDDも高水準とあるが、HDDはシクリカル要素あるため注意。

赤字なし、しっかり成長の優良企業。

優良なのに底っぽいところが非常に魅力的。あり。

 

6645 オムロン

3年で株価は70%下落。

平均PERが50台と、もともと割高だった。

PBRが1未満となった ◎

増配傾向だが、据え置きになっている。

営業利益率が下がっており、厳しい印象だったが2026年は大幅回復予想。

四季報からは「本格回復」「コスト圧縮効く」など。復活の兆し。

それでもまだPERは24もある。

底値圏での大幅な出来高上昇あり。

が、月足ではまだ。トレンド転換になるかも不明。

重要なのは、営業利益回復の要因、続くのかなど。

PBR1未満は魅力だが、割安感はあまりない。一旦スルーが良さそう。

もっと良さそうな銘柄の分析優先。

 

6899 ASTI

ワイヤーハーネス。

昔調べたことがあるので分析しやすい。EVで来ると思ったが沈んだ。

業績に波がある。

インド4輪向けにモデルチェンジの切り替え期で反落(シクリカル要素)

部品メーカー特有のPBRの低さ。

そにしてもPBR 0.23は、やりすぎだろう ◎

PERは 8と、平均より少し高い程度。

株価は底練りの様子。入り時か。シクリカル的にはあり。

しっかり分析して、業績戻す想定であれば。要分析。

 

6914 オプテックスグループ

屋内外の防犯センサー、自動ドアセンサー、工場向けなど。業界トップ級。◎

最高益。

防犯センサーが国内空港、米国データセンター等の施設案件寄与。

海外 52% M&Aで海外転換 グローバルニッチ。

駐車場要の車両検知センサーも日米活況。駐車場の検知センサーは日常でも増えてるのを実感できるがこの企業の商品かもしれない。

FAは国内堅調、欧州の顧客も在庫調整進む。◯

人件費こなし営業増益。◯

株売却特益(▲要注意)

増配◯ 利回り 2.76 増配余地。

高関税分は価格転嫁し一部コスト負担も影響小幅。◯

財務安定◎

ROEROA良好◎ 営業利益率10%超えで安定◎

PER 9.8 PBR 1.16 グレアム指数 11.4と、高くはない。◯

平均PER 20であり、9.8は過去10年でも最低クラス。◎

時価総額 615億円と、小型株。

今後、置き配が国策となる可能性が出ており、防犯センサーは必須となるだろう。追い風。

リスクは、競合との優位性や価格競争など。

テーマ◎、収益性◯、安定性◎、財務◎、割安感◯と、総合的にかなり良い。

単純にPER 20を目指すとしても 株価は倍が期待できる。PER 15でも 株価1.5倍。

分析の優先度高。

 

6920 レーザーテック

この1級銘柄がこの下げからの反発後、どう動くのか見てみたい。

現PERはこのクラスの銘柄の中では低いと思われる。

 

7079 WDBココ

CRO100%企業。CROは一度調べたことがある、医薬品開発受託機関。

市販後の安全性情報管理業務が主軸。アイロムとはまた違う。研究手伝いではなさそう。

ポイントは、売上利益率の高さ。20%台をずっとキープ◎

ROEROAは高い一方、自己資本比率も高い◎

時価総額 70億円と超小型株◎ 親子上場(TOB期待)◎

この利益率の高さで、PER 9.3未満。平均 PER 19で、現在の9.3は過去最低水準◎

日足からみるホルダーの失望売り感。

決算短信にヒントありそうで見てみると

まとめると

・開発コストは増大、薬価引き下げしているのにスタッフの給料は上げないといけない、でも業務量増えている。ひたすらギャップ。 ▲

・業務の自動化を進めてきた ◯

・売上経常利益率の高さが強み。が、今回3%減少  ▲

・生成AIにより市場全体の委託ボリュームが縮小 ▲

・自社もAIを活用してAI共存のCROモデルを確立することで課題解決し競争優位性を確保したい。▲

 

成長策の具体案をみないとなんとも言えない。

売られるのもわかる内容だ。市況が厳しい。向かい風。

だからこそチャンス。これで今後業績が落ちないとなったら…?

競合との比較も重要。シミックとか新日本科学あたりだろうか。

 

魅力と弱さを併せ持っている。分析しがいがある。

分析優先度中〜高。

 

 

7600 日本エム・ディ・エム

骨接合や人工関節など整形外科器具の製品販売。海外 46% 

8割を米国で製造している円高メリット株。 

人工関節 65% 骨接合金属 19% 脊椎固定 14%

 

チャートすごい下げてる。5年間下げ続けている。

平均PER 20のところ、現在 PER 9.8 ◎ PBR 0.58◎

期待感漂う。

売上高は過去最高だが、利益率低下傾向(〜2025年)▲

ROE,ROAも低下し、収益性は低下傾向。▲

財務は安定◎ 11期連続増配◎

ここから利益率改善ができれば反発の材料。

ここまで長年下げているなら反発材料で転換しそう。

PER 1桁は過去にない。◎ グレアム指数 5.7◎◎

時価総額 143億円の小型株。◯ 利回り 3.14%

競合多そうだ。 なぜ営業利益下げ続けたか、なぜ2026年は上昇予想なのかあたりが重要だろう。

分析優先度 中

 

7806 MTG

グロース枠。
割安成長枠でもなく、純粋に高成長を理由に高PERが許されているタイプの銘柄。

シックスパッドがジェルや水なしでただ巻くだけの段階まで進化していたり、腰痛者用の腰部筋トレパッド、リカバリーウェアを医療品として薬局で展開したり。

決算説明資料をみるとまるでテレビショッピングを見てるかのような気分になる。要は商品が欲しくなる上手な宣伝を打っている。伸びる”かも”しれない。ギャンブル。

分析優先度 低 スルーで。

この銘柄買うなら他に買うものがある。

ただ、ベースブレッドのように、自分の直感的にこれは来るな、と思ったら来るタイプかもしれない。様子見。

 

7995 バルカー

 

商品の専門性が高すぎて理解できない。

が、

分野はこれだけある。

対象となる分野は、半導体製造産業。自動車、発電プラント、航空機。

いずれも壊れると大変なことになるものが対象。その配管つなぎ目の気体・液体漏れを防ぐシール材の最大手。

価格の安さではなく、安全性、信頼、実績で選ばれる製品と思われる。

海外 32%

営業利益率上がっており10%程度で良好。◎

ROEは下がってきている。△

財務安定◎ 

不採算のシリコンウエハ事業売却と、人件費削減で事業整理が進む◎

平均年収866万円。

ニッチな印象だが、シェアはどうなのか。競合はどんな企業か。気になる。

また、シールは消耗品だが、高性能で、他社のものに切り替えられにくい。

 

ChatGPTに聞いてみたが、わかりやすいストック性

材質、規格、信頼性試験などが極めて厳格。

なにせ発電所や自動車、超高額半導体装置などに使うから。製品安いものに買えて壊れた、では済まされない。

つまり、顧客が横展開で増えるとそのままストックとして収益が増加、安定する。

ニッチそうだが、シェア取れるとかなり良さそう。

が、売上はそこまで大きな伸びはみせていない。

平均PER 13で、現在11.4 PBR 1.09 グレアム指数 12.4 

割高ではないが、すごく安いわけでもない。すごく安かったらそそられる銘柄。

このまま株価下落してくれると嬉しい銘柄。

日々の出来高は5万株以下、時価総額 583億円の小型株。こういうのが好き。

地味なので、配当が重要。利回り 4.8

分析優先度高い 

国内の先端作業が重要。ほかも大事。

こういう中経は達成できない企業が8-9割ある。

決算説明資料、非常にわかりやすい◎

PERも意識している◎ 株主還元も良い◎

設備投資の効果が2027年から利益に反映されるため、株探などではわからない。

大きな下げはチャンスに見える。

分析優先度 高◎

 

 

9740 CSP(セントラル警備保障

PER  11、PBR 0.82、グレアム指数 9.02◯
防犯系が気になっていてそれなりの割安さだったのでピックアップした。AI使うとのことだが、こちらは本当の”警備”。テーマ的にもオプテックスグループのほうが魅力的か。

決算説明資料もやる気を感じられなかった。スルー。

 

 

ざっと見る作業、一旦ここまで。

ピックアップはしたが、現在のポートフォリオと入れ替えるほどの銘柄があるかは分析した結果次第。

【高値から40%下落】3941 レンゴー【割安かつ月足チャートのレンジ下限チャンス?】

3941 レンゴー

 

 

また紙の企業?

どうやら紙系はPER、PBRが低いものが多いようだ。

数値だけの割安さに惑わされてはいけない。バリュートラップ要注意で、カタリスト予想と競合比較が重要となる。

 

ちなみに、円高メリット株。

 

パッと見の業績チェック

 

増配は24円→30円で25%アップなどはしているが、連続増配はせず保留傾向。

利回りは4.1%、まあまあ。

後述だが、株主還元姿勢は低い。(▲)

営業CFは稼いでいるが、投資CFも多くフリーCFは安定はしていない、が、悪くないか。

自己資本(純資産)は積み上げている自己資本比率 35%程度で、じわじわと上がっている。キャッシュ保有率じわじわ上がってきている。(◯)

株主還元する余裕はありそうだが、その姿勢をとらない。そういう企業っぽい。

 

キャッシュあって安そうなのでTOBないかな。と思うけど時価総額2000億円

いい感じの大株主もいない。(△)自社株で7.9%保有

 

ネットキャッシュは

ネットキャッシュ

流動資産+有価証券×0.7 - 総負債

= 4695億円+1099億円 - 7429億円

= −1635億円

 

資産価値PER={時価総額×(100%-自社株保有率%) -  (ネットキャッシュ  }/ 当期純利益

=1828.2億円 + 1635億円 /290億円

=11.94

 

資産価値PERは高く、割安くない。

配当姿勢をみても、他のPF銘柄と比較した際には優先順位はトーモクが勝る。

 

では、この銘柄の気になった点は何かというと

チャート。

2024年の最高値から急降下で40%下落。

ホルダーにするとたまったものではないだろうが、新規参入を考えている者にとっては魅力的な形をしている。

テクニカルは捨てたが、これはおいしそうなのでチェック

・700円が下値抵抗線となることを期待したくなるレンジ

・24年につけた高値のPERが過去平均と比べて割高、ではない(7〜9くらい)

・今期は減益予想。これが短期的なものとなるなら大チャンス(ここを調べるのがキモ)

・業績は伸びてきていることを考えると、切り返す可能性は高い?

・投資というより投機である

 

まとめると、今期減益が短期的なら、失敗しても損切りしやすいチャート、スイング用の買いを入れたい、という感じ。

ただしそんなスイングなんて器用でセンスがいることをこれまで自分ができていたかを振り返ると、トータルは負けている。テクニカルのスイングは捨てたのだ。

が、これはなかなか、という結構な完成度の月足なので(下値抵抗線が引けそうな感じや、減益続いているわけでもないというところ、レンジ形成しているところなど)、損切りちゃんとできる設定であればリスクとる価値はありそう。

このバリュー?銘柄のカタリストは、月足チャートの底値からの反転。完全に投機だが、平均PERから見た現状PER的にはそこまで部は悪くない、と思われる。

成功率を高める(買うか否か)ためには、この下げが短期的かどうか、業績の低下が短期的かどうか、中長期では戻るなら下値余地的にも余裕で買える水準ではある。

※投機。底値であればそこから上げるまで1−2年持つ感じで。800円で売ってしまうのもいいと思う。これ買うならほかに買いたいものが出てくるかもしれない。しかし信用は追証につながるしキャッシュポジのメリットが死ぬため禁止。

 

中期の目標

2030年には営業利益720億円を目標数値としている。過去最高は2024年の489億円。

そんなに高く設定するの??どうやって達成するの?資料探していく。

 

ビジネスモデル

製紙、紙器(?)、段ボール、柔包装と重包装、海外。

比率は

紙・段ボール 57%(営業利益率 7%)

軟包装 13%(4%)

重包装 5%(2%)

海外 21%(3%)

その他 4%(2%)

段ボールが最も利益率が良く、売上比率も高い。

 

ポイントは

・国内で更に拡大する余地があるのか(シェアは1位?トーモクが2位?)

・価格改定の影響はどうか

・海外の売上比率は段ボール?包装?事業は順調なのか

このあたりだろう。

 

調べる。

 

 

 

段ボール

一気通貫なのは良いが、利益率は高くはない。価格改定以外に改善の余地はあるのか?
一段と磨きをかける、の具体性にかけたTHE・抽象的な表現に逃げていることもマイナス。

 

ここからセグメント別の詳細な方針

製品の差別化が難しい(競争優位性△)

リサイクル製品の需要拡大傾向(SDGs 国策 ◯)段ボールには追い風

新製品開発の余地(具体性ないが、新素材商品の発表はしている △〜◯)

リサイクルシステムを強化する、技術革新による生産効率アップ、と。FAだろうか。設備投資の話。

 

軟包装

・ここでは逆にプラスチック事業が、国のプラ原料低減政策により向かい風(△)

・リサイクル可能素材であれば需要増(ここがどうか)

 

農産物向けは長期的に縮小(△)

半導体向け(どんなもの?)と、環境低負荷製品は需要伸張(◯)

方針→環境に優しい製品の開発、普及。まあそうだろう。

 

ここがかなり重要。

・既進出エリアはどこか

新興市場への積極的な進出がうまくいくのか

・既存の事業の経過はどうか

 

欧州、中国、アジア、米国。

営業利益率は5%未満だが、アジアが10%弱ある。

この海外領域を強化していきたい、と。

どうやって強化するかは、具体的な策は記載なし。すべて抽象的。

マイナス評価。これまでの実績で予想するしかない。(△)

 

その他

運送事業。トーモクと似ている。

M&A活用で業容拡大、とある。

過去のM&Aをみてみよう。

まとめると

1990年、マレーシアから海外進出。

1998年、棚和産業をM&A、軟包装分野進出

2009年、マタイをM&A、重包装分野進出

2011年、山陽自動車運送をM&A

2014年、ハワイに同州初めての段ボール工場を設立

2016年、中国のトライウォール(中国、重量物段ボール事業)をM&A

2019年、ドイツのトライコー社、グッドマン社(重量物包装メーカー)をM&A

2022年、タキガワ・コーポレーションのグループ6社をM&A、軟包装分野を大幅に強化

2022年、ドイツにレンゴー・ヨーロッパ社を設立

2022年、ドイツのティム・パッケージング社(重量物包装)をM&A

2024年、サン・トックス、三井化学東セロの包装事業を統合しM&A

 

M&Aで拡大してきている。2022年からヨーロッパ積極的。

包装を強化している。段ボールは現状維持?

 

2026〜2030年はフリーキャッシュを800億円とする計画。

投資(設備、M&A)は、基盤投資に55%、サステナビリティに10%、成長投資に20%、移転・リニューアルに15%配分。

そして

2030年時点における配当性向30%に向けた累進的な配当を行う、と。

また政策保有株式は純資産比10%未満を目指して売却を進める、と。

 

 

配当性向は2025年は25.6%だった。

2026年は予想EPSで、配当30円で変わらないとすると、31%。

つまり利益が減少し、配当性向が高まり、達成してしまう。

つまり、短期的には増配予定なし。

が、EPSが伸びれば配当もEPSの成長に比例して増加となる。

 

ちなみに、2024年の報告書では

この還元低姿勢。これは嫌われる。

が、2025年には具体的に、2030年には30%の累進配当とすると宣言しており、最近になってついに対応の姿勢に傾いた、ということだろうか。

株価は反応せず下落している。(チャンスでは)

 

キャッシュの動き予想は

 

2030年の目標は

純利益 490億円(+60%)

5年で200億円伸ばす計算。EPSは1年で+40億円

つまり、EPS成長は毎年約+10%くらいの計算。

可能か???

 

わからない。予想は難しい。

 

 

安全域計算

安全域

=(BPS+EPS×α)/株価

=1857.3 + 96.9*10 / 761.5

=3.71

安全域。株価の過熱感はない。

 

将来PER、利回りは

配当性向 30%、EPS成長率5%と仮定(控えめ計算)

2025年のEPSを来期予想(減益)で計算(控えめ計算)

このままの株価でいくと、2030年にはPER 6.16、PBR 0.34、利回り 4.87%となる。

控えめの計算で、これは良い。

 

ちなみに、EPS 成長率10%で計算すると

2030年にはPER 5.88、 PBR 0.34、利回り 5.1%と、かなり光る感じになる。

 

現状の資産価値としては安くないが、(TOBされるなどは期待できそうにない)

将来PERは悪くない。会社の中期予想 EPS 5〜10%増が達成できるのであれば。

 

 

 

ストーリーまとめ

レンゴーは段ボール、物の包装を事業としており、段ボールセグメント比率が高い(55%)

現行PER 7.9 PBR 0.41と数値上の割安さはあるが、ROEは5−6%程度で増配傾向がなく、株主還元姿勢が低めでありカタリストが弱い。が、株価を下げたことで現状の利回りは4.0%程度とそれなりである。

2024年まではPBR低いけど特に何もしないよ宣言をしていたが、2025年に「2030年時点における配当性向30%に向けた累進的な配当を行う」と発表。しかし株価は下落を続けており、EPS成長による増配があれば多少のカタリストとなりうる。

この銘柄の最大の強みは、2024年の高値から40%下げた位置にいるということ。(1200円→750円)2-3年ごとに下値 670円で跳ね返される長期でのレンジを形成しており、テクニカル要素がある。カタリストがテクニカルであり、投資というよりは投機となる。

しかし、簡易理論株価から計算した安全域は3.7倍と安全性は高く、中期予想で2030年までにEPSは +10%(Y to Y) で進むような予想を出しており、控えめに計算しても2030年にはPER 6.16、PBR 0.34、利回り 4.87%となる割安さではある。

海外事業の成長、値上げ浸透によるEPS上昇を期待したい。





 

総評:B 他にも割安で株主還元姿勢高い銘柄はあるが、安全域は保証され、チャートが美味しそう

【バリュー株・投資分析】3946 トーモク【安定感抜群、連続増配の段ボールメーカー】

3946 トーモク

 

分析してみての結論から。

 

総評:A Buy

 

ストーリーまとめ

段ボール事業がメイン(利益の55%)であり、残りをスウェーデンハウス(25%)と物流(22%)が占める事業内容。

アメリカとベトナムで海外事業も進めているがまだ売上比率は国内で90%以上あり、海外売上の存在感は薄い。しかし海外の売上・利益は上昇傾向であり、業務拡大の成長ドライバーとしてはまずまずの動き、ここからという段階。

グレアム係数(PER×PBR)3.3で割安 ◎、自己資本比率45%と健全 ◎ 利回り 4.66%と高め ◎

純資産はずっと積み上げられてきている ◎ 

過去24年間で減配は2019年の一度のみで、2016年以降はほぼ増配と、配当信頼性 ◎

配当性向は30%で設定しており、悪くない ◯

将来PERや利回りも2030年にはPER 5.43、PBR 0.38、利回り 5.52%と良好 ◎

ROEは低めだが、高くなるような事業内容でもない。しかし更に効率良くという株主の声に応えて、ROE目標は現在より高く設定し、配当性向 30%で自社株買いを積極的に実施している。ROE上昇によりEPS上昇が期待でき、増配が期待できる。

また、事業、財務の安定性も抜群で、リーマンでもコロナでも過去一度も赤字にならず、コロナ禍ではむしろ増益を続けていた ◎

チャート感は、1997年の最高値を更新しようとしているところ。テクニカル的には15年前くらいから長期のカップウィズハンドルのカップを形成し終わる、というところ。テクニカル的には一服しそうだが、テクニカルは無視 △

平均PERは長年 6程度で推移しており、現在の6.6は、この銘柄内での平均からみると安くはない △

しかし、M&A価格改定による業績の伸びが過去最高であり ◎、そう考えるとPERは平均を超えて上昇する可能性は十分、また配当も増配を継続しており、このままPERが6であり続ける可能性は低いと予想される。

自社株買い、EPS上昇、配当上昇からの株価上昇というストーリが描ける。

リスクとしては、原紙の値上がりによる利益圧迫、M&Aの停滞による成長率低下、段ボールの代替品の出現(長年現れていないが)、人口減少による需要減少などがある。

原価高騰をこなしながらの増益を継続しており、リスクは小さいと考える ◯

が、インバウンドが終わると食料・飲料の需要も減少し、利益は落ちるだろう ▲

 

 

以下、分析

株価割安度:グレアム係数 3.3 割安 ◎

規模:時価総額 540億円 

資産:自己資本比率 44.8% ◯

資産:2008年から欠かさず純資産増加、積み上がっている ◎

効率性:ROE 7-8%をウロウロ △〜◯

 

この時点では悪くない数値感。

 

・段ボールが55%

スウェーデンハウスが25%

・物流が20%

段ボールが最重要。ほかの2つも重要。

 

沿革

スウェーデンハウス、北欧の会社だと思っていた人。はい。

 

 

チャート

 

2009くらいからのチャート

平均PER的には、平均値。

1997年来の最高値を更新しそう。

 

 

 

株主還元姿勢

「株主還元の強化」という株主の声に応じる姿勢はある。

 

ROE改善(収益増加)を主軸

累進配当(配当性向 30%)

 2026年のEPSが予想通りで130円の配当であればすでに30%であり、利益成長は乏しいためここからの増配スピードは期待できない?(△ ※後述)

 が、利回りは良く、減配したこともほぼない。◎(コロナ初年のみ)コロナ後は増配を継続し、株価は急騰。(すでにある程度急騰 △)

自己株買い姿勢あり?「機動的に実施」と。抽象的 △ M&Aに備える?

利回り 4.66% ◎ 

配当性向 30.6% ◯

 

現状の利回りは良く、安定した配当。しかし利益成長は乏しいため累進配当のメリットは薄まる。が

この成長感であり、直近での伸びが大きい。

段ボールの値上げ浸透や、M&Aが大きい様子。

段ボールの値上げやM&A、自社株買いでEPSが伸びれば、増配になる。

 

EPSは基本的には右肩上がり。

段ボール事業の良いところは、売上が安定しており急激には落ちないこと。

 

 

成長、ROE改善に向けての戦略は

 

段ボール

・値上げ →浸透してきている

・利益率が高い海外事業への投資 →国内は飽和だろう。M&Aか、海外進出で良い。

・新製品「片面段ボール封筒」→メルカリで需要増大も他企業による類似商品多く微妙そう

 

スウェーデンハウス

・グループ内製化の拡大

 

物流

・ホワイト物流

具体性がない。ここはマイナス。

 

 

ちなみに、経常利益は円高になると減少するようだ。

 

2022年の価格改定。かなりの値上げ率。

これが浸透してきている。

 

通期予想は、価格改定により大きく増加を見込んでいる。

 

2024年の有価証券報告書をみていく

自社の輸送(トーウン)を使って材料等を運び、作り、販売先へ届ける。

コストは抑えられているか。

 

米国、べドナムで段ボール事業展開。

べドナムは紙包装の大手企業を買収している。

 

売上利益率は上昇傾向にある。

中期計画

段ボール事業は、加工食品が中心。日本では人口減少傾向だが、食品は旅行客へのものも含まれ、需要は堅調なよう。

国内では生産能力増強のリニューアルをして、業績拡大は海外事業の積極的進出で行う、と。現時点ではベトナムアメリカでうまくいっている様子。

 

運輸倉庫は内容も具体性がなく、微妙だ。燃料高騰の影響も受け、足を引っ張るかもしれない。

 

 

最新の決算短信(2025/5/8)では

アメリカ、ベトナムとも販売量は前年を上回り、利益率も良い様子。

 

 

 

段ボールは、食料品の値上げからの買い控えで需要減だが、値上げ浸透により増益。

値上げは、2022年には18%以上と。

 

海外について

アメリカでは、輸送費削減に取り組み、販売量も増えたこともあり、増益。

海外進出はしているが、売上の90%以上はまだ国内。

ここから拡大して海外の比率が上がってくるとその分収益がプラスになるが、進捗速度を見守る必要がある。M&Aでの海外企業買収が鍵だろう。

 

営業利益は段ボールセグメントでは+54%(76.5億円)と大幅増益となった。

住宅も物価高の影響で販売数が減少し、売上は-13.7%、営業利益は-87.3%(2.6億円)と大幅減。

セグメント比率が段ボールより低いため被害は大きくはないが、現状の住宅部門は期待できない。

運輸倉庫も微妙だ。

 

 

 

主な取引先は


伊藤園が10%。

他には、持ち株欄にあった

食料、飲料系がほとんどを占める印象。

 

ちなみに株主構成は

自社が最も多く15%程度

続いて銀行。続いて丸紅が4.8%。

TOBはなさそう。

 

 

特別損益

固定資産売却で12.5億円。こわい。何を売った?

土地。

どこの?わからなかった。

この特別利益があってもなお、2026年は純利益 +7.5%の予想となっている。

値上げ浸透が強い。

 

 

資金は、設備投資及びM&Aに。

 

 

設備投資の予定は特になし

 

 

ここまでのまとめ

 

段ボール事業がメイン(利益の55%)であり、残りをスウェーデンハウス(25)と物流(20%)が占める事業内容。

グレアム係数 3.3とまずぱっと見の数値上は割安 ◎、自己資本比率45%と健全 ◎

純資産はずっと積み上げられてきている ◎

ROEは低めだが、高くなるような事業内容でもない。しかし更に効率良くという株主の声に応えて、ROE目標は現在より高く設定し、配当性向 30%で自社株買いを積極的に実施している。利回りは 4.66%と良好。

チャート感は、1997年の最高値を更新しようとしているところ。テクニカル的には長期のカップウィズハンドルのカップを形成し終わる、というところ。

平均PERは長年 6くらいで推移しており、現在の6.6は、実はこの銘柄内での平均からみると安くはない。しかし、M&Aや価格改定による業績の伸びが過去最高であり、そう考えるとPERは平均を超えて上昇する可能性は十分、また配当も増配を継続しており、このままPERが6であり続ける可能性は低いだろう。

自社株買い、EPS上昇、配当上昇からの株価上昇というストーリが描ける。

 

 

ここから、理論株価(安全域)と資産価値PERで割安度を確認していく

 

安全域

=(BPS+EPS×α)/株価

=(2741÷0.49 + 395.5×10 )/ 2741  ※αは純利益成長率を5%くらいとみて10年とする

=(5594+3955)/ 2741

= 3.48 

バッチリ安全 ◎

 

減益となる仮定でαを5としても 2.76であり、それでも十分安全域 ◎

 

続いて資産価値PER(買収時の割安度)を確認

 

資産価値PER=(調整後の時価総額 - ネットキャッシュ)/ 当期純利益 

流動資産はざっくり894.8億円

投資用有価証券 110億円

総負債 1134.5億円

ネットキャッシュは 894.8億円 + 77.7億円 - 1134.5億円

= -162億円

ネットキャッシュはマイナス。

 

資産価値PER={時価総額×(100%-自社株保有率%) -  (流動資産+投資用有価証券× 0.7 - 総負債)  }/ 65.1億円

=530億円× 0.851  + 162億円 /65.1億円

=9.42

 

この企業を買収すると、9.4年分の利益で回収できるという簡易的計算

資産価値PERは割安ではない。(△)

 

短期借入金は減っているが、長期借入金が多い。設備投資に使っている。

製造業なので仕方がない。

 

製造業なので、有形固定資産回転率(生産効率性)をみてみる。

=売上高÷有形固定資産

 

=2196億円÷954億円

=2.30

この有形固定資産回転率が競合と比べて高いかどうか。

 

競合

3941 レンゴー

時価総額 1985億円、段ボールメーカー最王手、原紙から段ボール作成まで一気通貫

9932億円÷5261億円=1.89

 

3863 日本製紙

時価総額 1206億円、製紙業界2強の一角。洋紙で首位。

1兆1824億円÷7840億円=1.51

 

3861 王子HD

時価総額 6991億円、製紙国内トップ。板紙1位、洋紙2位。海外の成長市場に展開。

1兆8493億円÷1兆3814億円=1.34

 

競合と比べてみると、固定資産から売上を作り出す効率は良い。

紙事業だけでなく住宅と運送をやっているためもあるか。

悪くはないので、この効率性はプラス。

しかもトーモクアメリカの設備を最新にしたり、国内設備をアップデートしており、設備投資は控えているわけではなくどちらかというと積極的に投資している。

この状況で、有形固定資産回転率が高いということは、強み(◎)

 

 

将来PER、配当利回りの計算

EPSの成長を5%として計算。

配当性向は会社設定の30%。

株価が現在の2741円のままの場合、2030年にはPER 5.43、PBR 0.38で、利回りは5.52となる。

現状株価だとかなり割安。伸びる算段。◎

 

EPSは2016年以降は、とても安定。

2014、15年は売上はそこまで落ちていないが利益率と純利益が大きく落ちている。

何があった?

 

大雪で館林工場が被災、建て替えを行ったと。

ついでに最新鋭の工場にした。

この被災が特別損失として-12億円計上。

経常利益に+12億円すると前年と同程度となる。

が2015年は、営業利益の時点で大きく下げている。

売上は減って、さらに原価が上昇したダメージで前年より28億円ほど利益が圧迫された。消費税引き上げの影響もあったと。そうか、この頃に増税されたんだったか。

 

 

過去のハズレ値は、天候不良による被災が要因だった。

その後も2019年に8%→10%と消費税が上がったが

そこはクリア。

コロナで上昇したのは、みんなネット通販使って、段ボールがよく使われたからか。

 

ここまで見て、経営は、長期にわたり非常に安定していると評価できる。

 

よくある原価高騰に関して、段ボールの原材料ってどうなんだろう。

ダンボールの価格推移|価格変動の原因と今後の予測も|格安価格のダンボール(段ボール)通販・購入・販売なら【ダンボールAエース】

段ボールは古紙利用率が90%以上と。

レンゴーの資料を借りる

レンゴーのように製紙から段ボール作成まで一気通貫でできればいいのに。

 

ついでにレンゴーの資料みると

海外関連の売上比率もかなり高く、その影響を受ける様子。

こっちもチャートとPER位置的に気になる。成長軌道に入っている上に、安く拾えそうな形をしている。

成長もしているし、PBRも低い。平均PER(ここ数年は7-8くらい)に対しての現PERも高くはない。過去の株価16-18年くらいの水準まで株価を下げているが利益は上回っていて、それでいてPERは高くはない。

利回りも悪くない。が、トーモクと比較して配当傾向が微妙。ここに差。

業績回復が見込めれば、保有価値は全然ありそうだが、配当が微妙。

累進配当だが、配当性向等、具体的数値は示さず。

でも悪くはない?仮に大きな増配アナウンス出たら強力なカタリストになる。

こっちも気になる…

 

 

トーモク有価証券報告書でのリスクとしては

一般的な項目のみ。

 

 

ストーリーまとめ

段ボール事業がメイン(利益の55%)であり、残りをスウェーデンハウス(25%)と物流(22%)が占める事業内容。

アメリカとベトナムで海外事業も進めているがまだ売上比率は国内で90%以上あり、海外売上の存在感は薄い。しかし海外の売上・利益は上昇傾向であり、業務拡大の成長ドライバーとしてはまずまずの動き、ここからという段階。

グレアム係数 3.3で割安 ◎、自己資本比率45%と健全 ◎ 利回り 4.66%と高め ◎

純資産はずっと積み上げられてきている。財務の安定感抜群 ◎ 

過去24年間で減配は2019年の一度のみで、2016年以降はほぼ増配と、配当信頼性 ◎

配当性向は30%で設定しており、悪くない ◯

将来PERや利回りも2030年にはPER 5.43、PBR 0.38、利回り 5.52%と良好 ◎

ROEは低めだが、高くなるような事業内容でもない。しかし更に効率良くという株主の声に応えて、ROE目標は現在より高く設定し、配当性向 30%で自社株買いを積極的に実施している。ROE上昇によりEPS上昇が期待でき、増配が期待できる。

また、事業、財務の安定性も抜群で、リーマンでもコロナでも過去一度も赤字にならず、コロナ禍ではむしろ増益を続けていた ◎

チャート感は、1997年の最高値を更新しようとしているところ。テクニカル的には15年前くらいから長期のカップウィズハンドルのカップを形成し終わる、というところ。テクニカル的には一服しそうだが、テクニカルは無視で △

平均PERは長年 6程度で推移しており、現在の6.6は、この銘柄内での平均からみると安くはない △

しかし、M&A価格改定による業績の伸びが過去最高であり ◎、そう考えるとPERは平均を超えて上昇する可能性は十分、また配当も増配を継続しており、このままPERが6であり続ける可能性は低いと予想される。

自社株買い、EPS上昇、配当上昇からの株価上昇というストーリが描ける。

リスクとしては、原紙の値上がりによる利益圧迫、M&Aの停滞による成長率低下、段ボールの代替品の出現(長年現れていないが)、人口減少による需要減少などがある。

原価高騰をこなしながらの増益を継続しており、リスクは小さいと考える ◯

が、インバウンドが終わると食料・飲料の需要も減少し、利益は落ちるだろう ▲

 

総評:A Buy

最近の考えごと アドラー心理学と幸せの習慣化

最近思っていること、いろいろ書きながら考える(考える=書くの精神)

生活の調子がとても良い。良いときの記録。良くなった原因など。

 

 

◯敗者のゲームを知っていながら、なぜインデックス投資に全振りしないのか

アクティブ運用せずインデックス投資に全振りするのが最良の可能性は感じているが、心がそうしたくないと叫んでいる。

その理由はなんだろうと考えていたが、おそらく「銘柄分析が好き」ということ。これが長所ではなく何だと言うんだと、最近自分の心が叫ぶようになった。

誰に言われるでもなくやっていて、平日の朝も休日の朝も貴重な時間をこれに一番割いている。「やりたい」とか「やらなきゃ」とか「好き」ではなく、「自然とやっている」。最も信頼できる「好き」の形。

「やらなきゃ」感はなくはないが、仕事のそれとは違って苦痛ではない。好きなのだ。

好きなら得意になれる可能性が高い。好きだから、続くから。

現在の課題は、時間をかけて分析した銘柄は愛着が湧きがちで、結果を良く見積もりがち。他に良い銘柄があっても保有したい欲が湧く。なまじその企業を理解してしまうため、知っているから大丈夫、などと全く根拠のない安心感のようなものが芽生える。こいつが怖い。何回かやられている。やられて、大きな穴が空いていたことに気づく。これも経験か。

話が少し逸れるが、「成功のために失敗は”必須”」という、失敗の考えが好きだ。

避けて通れる失敗、避けるべき失敗もあるが、基本的には成長には失敗が”必要”だ。チャレンジして、失敗してそれを分析することで得られる変化。それを「成長」と呼ぶ。

成功は、成功を繰り返して得られるものではない。成功のために失敗が”必要”なのだ。

これは次の絵の話に通じるが、この概念がとても大事。なんでもチャレンジする、数をこなすことに時間を使っていい、という考え方を強くしてくれる。

 

 

◯絵を描くのが楽しい

楽しい。これも「好き」で、小学生の頃から、模写が好きだった。靴を見ながら靴の絵を書いて、水彩で塗る。表彰されてクラスの壁に貼られたこともあった。

その後はポツポツ、たまに描いて、塗って、満悦していた。水彩でナウシカを模写して塗ってたけどその完成度に自分でうっとりしたこともある。親戚にも褒められて、そのことをとても良く覚えている。

でも大人になって、人に絵を見せなくなった。描かなくなったのもあるし、描いたものを見せるのが恥ずかしくて無理だった。こんな出来の悪いもの見せるの恥ずかしぎて無理、という気持ち。恥の感情で体験回避していた。

pixivを見ていても、この人の絵、中学生が描くような感じだな、これでよくpixivに投稿するな、と思うことは正直、ある。

そして今、逆の立場になった。中学生が描いたような”恥ずかしい絵”を、思い切ってSNSに投稿することにしてみた。

この恥ずかしいという、自分の中の強烈な負の感情、できれば避けたい感情を押し切ってまで投稿することにしたのには目的がある。

絵の習慣化のため、描いたらなんか良くて満悦したから、投稿した絵にフォロワーが反応してくれたことが嬉しくて等、色々ある。が、一番は「恥ずかしい」を克服したい、という気持ちが強くなったことが大きい。

 

恥ずかしいからしない、という最悪の体験回避を避けたいと思った。

 

これまでこの感情でどれだけ幸せを逃してきたか。逃がすどころか、自分から幸せを避けていたとも言える。

この勇気を持つようになったきっかけは、書籍「嫌われる勇気」に影響されたことが大きい。それと「DIE WITH ZERO」。この2冊はとても良い思考変化、行動変化をもたらしてくれたと思う。

絵、楽しいので続いてほしい。続けたい気持ちは強いが、モチベーションが低下したときにやめてしまう可能性ももちろんある。過去の日記ブログも、株チャート分析ブログも、けっこう続いたけどその後やめてしまった。原因はいろいろあったが、必要性の乏しさ、効果の乏しさ、手間などが挙がる。続ける意味がないと判断してやめている要素もあるので、やめたことが悪いというわけでもない。ただ、1年以上続けることの難しさは身にしみた。

いま習慣化していることは、ほとんど楽しいという感情をもつものだ。

有酸素運動、糖質offは体調が良くなって楽しいし、これをやめると途端に体調イマイチになるため必須。

筋トレは明らかに筋肉のリリーフがくっきりしてきて楽しいし、糖質offしているから筋トレしないとガリガリの骨川皮膚夫になるというデメリットを避けるためにも必要と感じてやっている。

やるといっても、筋トレは5分しかやらない。5分ででできるようにしている。ただ10分やることもあるし、1分で終わらせることもある。◯分という感覚より、ちょっと疲れたらやめる、でいい。懸垂3回くらいやってなんかすごい疲れてると感じたら3回でやめる。

やりすぎると筋肉が火照ってバキバキになって睡眠の質が下がることも何度か経験しているので、軽めを続ける、が自分の最良ペースだ。

全然時間とらないけどちゃんとほしい結果が出る、5分筋トレ。いいものを習慣化できてる。1分やるだけ、の難しさなんて誰もが知っているだろう。毎日1分やる、を達成することの途方もない困難さ。これをクリアできた要因については今回は書かないが、概ね、「時間のデザイン」という本に書いてあったことを実践したらできた、に尽きる。

話が逸れた。絵は、毎日稚拙ながらも描いたものに満足して、それを繰り返した末、気がついたら自由に描いて創作できる自分になっていたらいいなと思っている。イチローの言葉を思い出す。「小さなことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道なんだなというふうに感じています」

この言葉に加えて、「未来のために今を頑張るのではなく、今を楽しむために今楽しいことをする。今を踊る。そうするといつかどこかに辿り着いている」この感覚を大事にして過ごし続けたい。

去年、今年は色々あって、幸せについてやたらと考えた。

幸せとは、を考えると、時間の使い方、について考えることになる。今年はこの時間の使い方を大きく見直すことになった。

好きなことをする、と言っても、本当に自分が好きなことってなんだ?から始まった。自分が好きなことを自分は知らない、という事実にぶつかった。そして自分を掘り返して、価値観や過去の行動から好きを見つけてあげて、それを大事にしてみたら、最近の自分になった。

なんか頑張ってるけどモヤモヤしてる自分ではなく、好きなことをやっている楽しい自分、と認識している。好きを続ける先に理想の自分が待っているという感覚もあり、地に足がついているという感覚もある。

 

絵の話から思考がこんなところまできた。

こう考えを書いていると、思考変化も行動変化も、読書がきっかけを与えてくれるんだなあとわかる。

そうか、読書だったか。自分は読書が好きだ。誰に言われるともなく勝手にやってる。休日は書店に行くのが好き。「休日何してるの?」と聞かれたときに「読書」と答えるといつも微妙な反応が返ってくる。休日の読書はメジャーな娯楽ではないのか。

読書は好きという感覚すらなく当たり前にしていたことだけど、客観的に見るとなんて恵まれた素質だろう!

 

楽しいことの習慣化は神、という感じで書くことになると思っていたこの記事、書いていると「読書は神」に着陸した。

 

読書は神。

紙の本を読みなよ。

【現金>総負債】株・投資分析 3267 フィル・カンパニー【コインパーキングの上にテナントを建てる企業】

3267 フィル・カンパニー

 

駐車場の上にテナントを建てる?

 

良い。

 

ジムやレストラン、学童保育など。

考えれば考えるほど便利。特にジムとか駐車場という場所とのシナジーでかなり需要ありそう。

 

駐車場を残さず、そのまま建物にしてしまうというパターンもある。

そして全てガラス張りなので、おしゃれで何やってるのか見えて人が入りやすいという特徴がある。オーナーの運営にも関与?

 

メイン事業は2柱。

・駐車場上部空間に商業施設を作る

・駐車場だった場所に賃貸住宅を建てる、賃貸不動産(1Fがガレージになる)

 

実績は順調と。

 

市場規模は非常に有望と。

 

強み、ワンストップサービス

①土地を選ぶ(場所をリサーチ、特性を活かせるテナントを想定)

②建物を建てる(駐車場活かす)

③テナント誘致(その場にあったテナントをフィルが選んで誘致)

最大の強みは、この企画から始まる提案力、と。

実績も積まれてきており、説得力も出ている。Good

 

中期計画

2024年は71.8億円だった売上を、2026年には150億円に伸ばす予定。

営業利益は4.2億円だったのを、12億円に伸ばす予定。

2年で?

かなりの成長軌道を思い描いている様子。さすがに2年で3倍は⋯どうなんだ?

よくみると、過去最高益だった2019年、この年はそう、コロナパンデミックが始まる前の最後の年。

この年に最高益を達成、売上は70億円(2024年と同等)で、営業利益はなんと11億円。

なるほど、過去にやっていないわけではなかった。ここまでいくと営業利益率が非常に高い。

EPSも約2倍にはなるか。

現在のPER 13.2なので、このままの株価で放っておかれると、2年後に目標達成した場合は、PERは6.6となる。この成長率の高さでそうなる可能性は、低いと考える(7047 ポートの例はあるが。。。)

PBRも1.4と、現在高いという感じはない。が、不動産なのでPERは抑えられがち。(この成長率維持できればユニークな不動産としては安い)

 

時価総額が45.4億円なので、東証が発表した目標値100億円に足りていない。

成長するか、自社株買いなどでの対応が期待される。

と思ったが

フィルはスタンダード市場なのでクリアしている。

 

 

KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)について

問い合わせ数、提案数、受注件数、受注高の4つ。
コロナ前の様子をみてみたい。

 

HPには2019年が一番古いものだったので、それをみてみる

 

2019年の説明資料のほうが魅力的なんだが・・・

ちなみに、株価はこんな推移

2019年にあれだけの業績を出していたので、PERはなんと最大150まで上昇していた。

おそろしい。そこから2022年まで下がり続け、株価は700円程度。

つまり1/10以下になった。

期待買いが過ぎて振り子が大きく触れて、大きく戻った。

そして22年から現在まで、よこよこ。(といっても、400円〜1200円。この範囲でのレンジ)

現在、785円(2025年5月20日

買われすぎが是正されて(コロナのダメージもあり)、適正に戻ったと考えるか。

しかし業績V字回復となると、配当がつけば株価の上昇は十分期待できる。利回りは1.91...。

 

 

強みとしての記述

これは非常に魅力的だ。

コインパーキングやりながら、プラスでテナントを経営できる。

 

2019年での実績

保育園は、あれだ、道路近いし車だし庭なさそうだし、微妙かもしれない。

テナントの割合みても、保育園は割合高くない。

1位 飲食 30.4%

2位 オフィス 13.1%

3位 ジム 11.8%

4位 美容室 10.5%

5位 クリニック 6.8%

なるほど。

 

そして爆発した業績の内訳

請負受注、開発販売がそれぞれ36億円、30億円の2本柱

それぞれなにをしての売上なのかちょっとイメージができない

 

土地は、フィル・カンパニーの企画力を発揮できる変形地、狭小地が多い、と

開発販売スキームの粗利率は「土地代金+建物代金」合計の20%となる想定と。

 

 

2014年くらいから大きな成長率を描き、軌道に乗った。

 

キャッシュフローについて

先にお金が入る仕組み(重要)

黒字倒産はない。

 

 

真似されて競争が激しくなる可能性についての回答

「真似ができそうでできない」となっている様子。

そして東証一部への変更により、信用力が高まり受注増につながっている。

確かに、よくわからない企業に高額な建築やら集客性の高さを説明されても怖くて依頼できない。良い。

 

そしてこの2019年に掲げられた中期目標の売上高1000億円、達成できるかもしれない。2025年の売上予想は、目標と一致する1000億円だ。

時価総額は46億円なので全く足りていないが、これからの株価上昇に期待。

 

 

戦略

空中店舗フィルパークが「よく見る」くらいの存在になること。

なので、数が増えることでそれが更に信頼・広告となり、拡大の呼び水となるという戦略。まずは利益率より数。

 

【重要】市場シェア、競争企業発生余地

コインパーキング数は増加傾向。

類似市場はまだ想像できない。

他の大手不動産が真似してくると手強いと思われるが、現状はそうなっていない様子。

真似できそうでできない、は本当なのかもしれない。

そうしている間に実績・信頼を高めていけばシェアは大きくなる見込み。

 

ここまで、2019年の決算説明資料より。

 

2025年に戻る。

 

中期経営計画の進捗

受注件数は四半期ベースで過去最高。

提案数は減少したが、提案からの成約率が増加していると。それは組織改革によるものと。職場の空気をみてみたいが、結果からみると良いのだろう。

 

新規事業

コインパーキング事業だけでなく、大手企業の「遊休資産」の活用を提案するというもの。

東京ガス保有する空き土地にタリーズコーヒーを入れたりしている。

成功を積んでいけば、それが企業同士間で噂になり、余っている土地をフィルカンパニーに任せる、という事業が拡大する、かもしれない。

 

 

四半期の業績イメージを掴む。2025年1Q業績

6期ぶりに1Qでの黒字確保と。

受注数が、フィルパーク、PG合わせて16件、合計18億円(どちらも過去最高)。

このくらいの規模感でイメージしていく。更に将来加算される受注残高も順調な伸びと。

 

 

1Qの推移をグラフで見る

大きく伸張。営業利益プラス。

利益率も高い数値。

 

販管費の内訳

人件費が増大。(当然)

広告費は前期より抑えた。広告費660万円→500万円

広告は抑えつつ、人材増加、利益を伸ばしている。最高の形のひとつ。

 

 

損益分岐点は、企業の売上高と総費用が等しくなり、利益も損失も発生しない状態の売上高や販売数量を指します。この点を超えると利益が生じ、それを下回ると損失が発生します。経営上の重要な指標であり、収益性の分析や価格戦略の策定に活用されます 。

1Qで損益分岐点をクリア。

 

収益性の推移

20−30%で推移。高い。

建築コストは様々な企業を悩ませているが、それでも利益率を維持できているのは素晴らしい。他が成長しているという根拠。

2Q以降は利益率が低くなる竣工の売上計上となるとのことだが、それでも20%台で経過する予想と。

 

 

受注状況

開発は1Qは去年より大きく下回る。

 

 

 

バリュー評価していく

時価総額 48.3億円の超小型株、100億円届いていないため東証大号令(上場するなら時価総額100億超えろよver)に反応していく必要あり。ここからプラスの反応期待できるか、そこはカタリスト候補。

PER 14 PBR 1.5 グレアム係数 21 、数字上の割安さなし。ジャンルはバリューではなくグロース枠。バリューしかしたくない、してはいけない自分はなぜこの銘柄を分析しているのか。

企業内容が面白かったからだろう。これは!という発想力。

普通の不動産ではなく、競争優位性、参入障壁がある程度ある。真似できそうでできない、ここが肝。(真似できないの本当か?)

→競合が増えてきた、とかレポートに書かれだしたら終わり。(要注意)

 

株主還元は

やっと出し始めた段階。

利回り 1.8%(低い)

配当性向:20.5% (これから)

配当の魅力は低い。インカムよりキャピタルな銘柄。株価は成長性次第。あと還元を増やしていくかの姿勢次第。

DOEや配当性向の目安は記載ないため現時点であまり期待はできないが、2021、2022年に自社株買いをしている。ちなみに2019年は東証1部上場した記念配。

22年は配当0だが大きな自社株買い。

何かしら対応はしている。還元姿勢✗というものではないだろう。△くらいか。

今は還元より成長に使いたい、というところだろうか。

 

現状の株価については

株価(PBR)←?

このグラフはなんだ?よくわらからない

 

 

短期でみるときの解釈に必要なデータ

請負実績数の伸びは鈍化しているものの、開発実績は伸びている。

請負と開発の違いは??

つまり

請負事業:いわゆる不動産。この土地に建物ほしい、という人に建物作って売り渡す。

開発販売事業:フィルがいいと思ったところに建てて、それを売る。

 

 

PG事業は、コロナ禍から順調。

 

財務について

自己資本比率はOK。

 

今後の人材投資について

どんどん増やす予定。成長期。

 

 

 

チャート感 2回目

一時期はPER 150ある時期もあったが150はどんな企業だろうと完全に割高バブルで、その後弾けて株価は1年で50%減、その後のコロナで1/10以下へ。

22年から横横。底練り感。

 

この底を週足で拡大すると

500〜1000円くらいのレンジ。

現在(2025/6/5)833円。PERは11.7くらいが下限であった。現PER 14.0

 

 

CF

不動産なのでフリーCFはマイナスが多い。

 

GPTより

 

純資産(=自己資本)は、増えてはいる。コロナで一時的に減少はしたがそれでも良く保った。感染予防として離れに家を建てるという需要はあったのだろう。負債も控えていた。対応◯

 

これまで赤字はない

 

中期計画

2026年11月期、売上150億円、営業利益 12億円、ROE 20%と。

 

売上100億円→150億円 +50% やりすぎ

営業利益 5.5億円→12億円 +100%超え やりすぎ

どうなんだこれは。2026年に最高益更新を期待させているが、達成できるのか

あと累進配当にしてほしい

 

 

将来PER(雑皮算用

DOEじゃないけど計算式そのまま流用

配当がちょこちょこ増える程度だと利回りは悪い。

この銘柄は配当より利益成長性のキャピタルゲイン狙い。もちろん配当がついてくれれば鬼に金棒となるが、過去の還元歴からも期待しすぎてはいけない。

しかし成長期に入っているため、ちょっと期待も。

EPSが年+10%だと仮定して計算すると、2030年にはPER 8.58、PBR 0.95

この成長性でこのPER、PBRであれば放置されない可能性が高い。

でもやっぱり配当で注目集めてほしい。

コロナがなければ2019年の最高益を超えてそのまま行っていただろう。

期待で高PERとなっていたものが、現在  PER 13.8まで下げている、という銘柄。

出来高は1日1−5万株くらい。流動性はかなり低い。注目されていない。

PBRは割安くはないが、自己資本比率高めなので、配当出してくれないかな。飛ぶと思う。

 

簡易理論株価を計算(安全域)

BPS + EPS×α/株価

=590.3 + 59.6*15/824

=1.8倍

まあ、まあまあ。バリュー株ではないが、EPS10%成長で考えた場合、現在の安全域は悪くない。

EPSの伸びは控えめに計算しているため、低くてもこのくらいの感じ、という雰囲気。

 

また、資産価値PERは期待できないと思われるが、一応計算。

 

=(調整後の時価総額 - ネットキャッシュ)/当期純利益

時価総額×(100% - 自社株保有率%)

この取締役会長が大株主で11.65%保有しているが、自社は6.45%保有

足していいのか?

とりあえず6.45%で計算

=47.6億円× 93.55

=44.53億円(自社株を除いた、調整後の時価総額

 

ネットキャッシュ=流動資産+(投資用有価証券×70%)- 総負債

 

=66.16億円+0.155×0.7 億円 -45.15億円

=66.2億円 -45億円

=+21.2億円

 

プラス⋯?棚卸商品≒販売用不動産と考えて流動資産から除いて再度計算してみる

流動資産を現金、売掛金 に限定して負債と相殺させても、なおプラス。

金保有がかなり多い。

 

予想外の結果。

資産価値PER=(調整後の時価総額 - ネットキャッシュ)/当期純利益

=(44.53億円 - 21.2億円 )/2.61億円

=8.94

 

予想よりかなり低い。

この会社を買収すると、9年で回収できることになる。

 

 

◯銘柄分析まとめ

フィル・カンパニーはバリュー銘柄ではなくグロース銘柄である。

駐車場の上にテナントを建てるというアイデア勝利な不動産企業であり、コロナ禍を除いて売上成長率20〜50%、EPSも上昇傾向にあり、現在成長期にある。コロナ禍でも赤字を回避しており、経営は安定している。

不動産企業だが自己資本比率が40−50%と高く、財務の安定性が高い。(Good◎)ネットキャッシュがプラスと財務面で大きな強みがある。(Good◎)

2026年目標が高く、足元での成長性が非常に高い。

「真似できそうで真似できない」というビジネスモデルも評価があり、パーキングを土地ごと利用するため大手不動産も手を出しにくい分野であると考えられ、一般的な居住不動産と異なり参入障壁があり競争優位性が確保されている。(Good◎)

リスク・弱みとして、配当政策、株主還元姿勢が低い。(Bad ▲)利回り1.82、配当性向20.5%。

インカムゲインではなくキャピタルゲインを期待する銘柄だが、流動性は低く出来高は1日1〜5万株程度。

株価上昇の原料は業績成長。もしここに株主還元姿勢が発表されたら爆発する可能性も秘めている。配当関連のカタリストが弱いのがデメリット(△)

過去のチャートでは2019年に最高値にほぼ10000円(PER 156 笑)をつけた後、急落し現在800円代と株価は1/10となり、3年間ほどよこよこで底練りしている印象。(底練りGood◎)現在PERは13.8、PBR 1.48と落ち着いている。

 

まとめのまとめ

良い点

・ビジネスモデルが面白い。参入障壁もある独自性

・成長性が高い割にPER、PBRは落ち着いている

・ネットキャッシュがプラス(保有現金>総負債)

・チャートで3〜4年間底練りをしている

リスク

・株主還元が弱いため成長性鈍化すると株価が急落しそう

・しかし底練りのためそのリスクも限定的

 

総評:B〜A

まずまずの安全域、高い成長性の割に低めのPER、チャートの底練り感、そしてキャッシュリッチ。

グロース枠としての保有は悪くないと思われる。