『株式投資と生活リズム』のブログ

バリュー投資と理想の生活習慣の追求

【株】KPPホールディングス【紙の卸売とM&A】

 

ざっくり、こんな感じ。

とても良さそうじゃない?バリュー、業績推移ともいい感じに見える。

あとはBSとCFチェック。M&Aでの成長のため、紙の卸売そのものの成長は乏しそうという前提。

 

・PL

・BS

・CF

・ネットキャッシュ比率

M&A

・競合との比較

・割安さ

・ストーリー

 

を見ていく。

 

まずはPL

・売上が150億円減少(-2.3%)

販管費が前期より4億円増加(+22.5%)

・為替差益が2億円増加

・⇧込みで営業外費用が10億円増加

・固定資産売却 14億円

・有価証券売却利益 8.3億円

・減益損失 10億円

 

結果、純利益 -50億円(-33%)

 

結果をみると酷いが

今期予想は少し増益の予定。

 

為替換算調整勘定が、51億円。

前期は21億円、30億円もの差がある。これは?

 

利益には含まれず、純資産に換算。

つまり、純資産チェック。

ここに記載あり、純資産合計は810億円、そのうち為替換算調整勘定が66億円。

1割未満であり、為替変動で資産が吹き飛ぶような極端な額ではない。OK

 

ネットキャッシュ(流動資産+有価証券ー全負債)は-77.7億円であった。

キャッシュが有り余っているわけではなかった。

 

営業CFはプラスで増加傾向、投資CFはマイナスでおそらく設備投資か、固定資産売却等で現金を作っているということはなさそう。財務は2024年は大きくマイナスで-223億円。がっつり借金返済した様子。

ただし営業CFの増加は、棚卸資産の減少が影響している。

前期と差額がひどい。300億円。

棚卸

長期借入金の返済が266億円、財務CFはこれが反映されている。短期借入金も60億円返済している。

自己株取得で20億円?自己株買いしたのか。

 

自社株買いについて

2023年11月14日に発表、期間は2024年3月31日まで
もう買い終わっている。
 
週足でみるとこんな感じ

610円くらいから690円くらいまで上げて、よこよこしてからまた610円くらいまで下落
その後上昇に転じ現在へ至る。
 

 

紙パルプ業界の今後についてAIに聞いてみた。

 

紙パルプ企業は、今後の業績は低迷するか?

紙パルプ業界は、デジタル化やペーパーレス化の進展、コロナ禍によるイベント関連需要の減少などにより、紙需要が長期的に低迷しています。

**[1]([無効な URL を削除しました]、紙メーカーの国内市場規模は、2024年時点で1兆8,616億円と推計され、今後5年間で9.72%縮小し1兆6,805億円に減少すると予測されています。

しかし、[5]([無効な URL を削除しました][2]([無効な URL を削除しました]、各社は値上げやコスト削減、高付加価値品の開発などにより業績改善に努めており、**[3]([無効な URL を削除しました]、生き残りをかけた取り組みも見られます。

**[4]([無効な URL を削除しました]、景気回復により紙需要がやや増加する可能性も指摘されていますが、長期的な低迷傾向は避けられないと見られています。

結論として、紙パルプ企業全体の業績は、今後数年は低迷が続く可能性が高いと言えるでしょう。しかし、個々の企業の取り組みによって、業績格差が拡大していくと考えられます。

以上。
 
 
今後5年で国内市場は10%弱縮小すると。
ペーパーレス化は全世界で進み、国内は人口減少の影響がさらに加わる。
あまり明るい未来は想像できないが、KPPは価格転化で売上を維持している。
市況の期待できなさも、割安株である所以だろう。
グレアムやテンプルトンならこれを良しととるかどうか。
 
ここまでで、株の成長性の魅力としてはいまいち。
グレアム指数が低いためネットキャッシュが良ければと思ったが、マイナスだった。
 
関連銘柄として、シモジマ(7482)や日本紙パルプ商事(8032)がある。
日本紙パルプ商事のネットキャッシュみてみると
ネットキャッシュ→+166.6億円
ネットキャッシュ比率(ネットキャッシュ/時価総額)→0.18
ぱっとみてこちらのほうがキャッシュとしての価値がある。
となると、増配または自社株買いを期待したいが…配当の変移はどうか

配当が一気に120円→250円!
これは?
日足チェック

一気に上げている。そりゃそうだ。
特別配当ではないのか?
配当性向は

日本紙>KPP
 
信用倍率の状況も
日本紙>KPP
 
チャートと平均PERは
 
KPP

5の8.5

 

日本紙パルプ

7.5の9.6

決めかねる。
日本紙はこの高値だし。
しかしこの高値にもかかわらずPERの低さ。両企業とも利益が急激にのびた。日本紙はネットキャッシュがプラス。
しかし紙一重ではある。
 
どちらも、海外のM&Aを積極的に実施しているようだ。
つまり、弱い企業がつぶれていくが、それを吸収しつつ世界シェアを上げていく戦略だ。
それは、ありだ。今後シェアが増えていくのであれば、この低PERは非常に魅力的になってくる。
 
 
総資産回転率
 
KPP

日本紙パルプ

 
2024年、2025年予想のROEROA、総資産回転率など
資産から利益を作る効率性はKPPが優位。
EPSもKPPが優位か。これは設備投資などで簡単にひっくり返るので
純利益予想の理由を調べる必要がある。
 
KPPについて調べていく
まずは最新の決算説明資料

 
現時点でのバリューが高いのか、安いのかだが
M&Aが上手くいき、通期利益の成長があったとして、PERが6.5〜7.0くらいまで上げる余地があるとする。
その場合、株価は1.3倍くらいになったとして、800円×1.3=1040円。
おおよそ、1000円を期待して持つことになる。
その前に一気に900円まで上げればそこで売っても良いだろうし、上がらず下がる可能性ももちろある。
100円上げを取れれば最高というような感じ、1000株買って+10万円
+30%なのでそんなものか。
自社株買いする資金はあるし、増配もしている。
今後のカタリスト期待も悪くはないだろう。
 
たぬきの皮算用はこんなところ。
 
2023年の有価証券報告書をみていく

まず、従業員数の変化。2020年 1288人→2021年 5530人
M&Aによるものだろう。コロナ禍真っ最中になる。
そのタイミングで120億円もの経常利益マイナス。しかし翌年2022年、+88億円と大きく挽回。株価は約半年で300円から1000円まで一気に上げた。
2022年の資料も読みたいところ。
 
PER 5.0というのは、金利を考えるともはや減益を盛り込んでいる数値なので
2025年に少し増益予想、これだけでも割安と言ってよさそうな状況にある。
 
ちなみに連結ではなくKPP単体の数値となると

2022年→2023年で売上は半減、従業員数は607人→52人という驚きの数値となっている。
国内需要の減少を見込み、完全に海外子会社比率を高めに入っている。
これはいいことだろう。なにせ国内の紙は市況と未来が弱すぎる。
日本紙パルプはどうだろう。チラ見してみよう。
 

こちらはさすが国内の紙流通最大手。

米国や中国などでも拡大しているらしいが、調べるのに骨が折れて脱線するので一旦KPPに戻す。

 

M&Aについて

おもに二社。そしてその二社もM&Aをしているので、孫会社がたくさん存在する。

欧州の会社であり、欧州での活動に加え、今後は北米に進出を模索。

 北米といえば日本紙パルプも拡大と書いてあった。

シェアの奪い合いになるが、そこは必ず比較しておく。

 

最新の決算短信では

ペーパー事業

・値上げから一転、市況軟化。アジア(中国だろう)の安価品との価格競争で価格下落。過剰在庫の消費で一杯一杯。売上数、売上高、利益全て減少。

パッケージング事業

・カナダのLovepac社の買収で米国市場進出へ。

ビジュアルコミュニケーション事業

・買収した東欧のIntegart社が貢献。

結果、営業利益は前年比-36.3%

 

ペーパー事業の市況軟化の影響は強い。価格がもう上げられない。

M&Aは有効そうか。Integart社は貢献しているようだが、カナダのLovepac社はどうか。

北米で失敗すればPERは一気に悪化もありうる。

結局事業うんぬんよりもM&Aでどこまで利益ベースを上げられるか、という企業。

バリューとM&A、業績に大きな変動が起きにくい安定する(が、ペーパーレス化で減少傾向)界隈で、相性は悪くはないか。

 

かなり大きな国際パルプ企業を買収できているが、なぜできたのだろう。

 

M&Aによるシナジーについて

グループ内でのビジネスマッチング、情報共有は良いが…

物流や在庫の共有は良さそうではある。

 

成長ドライバーは

特にない。M & A で拡大を目指す。

経費削減の新案などあれば良いのだが。報告書等に記載ないか。

 

ペーパー事業の縮小はしょうがないとして

パッケージングとビジュアルコミュニケーションの拡大、高比率化へ舵切り。

上手くいけば非常に良いが。

 

 

当初の計画よりも利益の進捗が良い。
 

キャッシュの使い方

 

フリーキャッシュは芳醇。

配当あげて欲しいが、M & Aが優先。現状はそれで良い。

 

 

以下、事業内容のイメージをつかむ

国際紙パルプ商事=KPP(KOKUSAI ペーパーアンドパルプ)

 

粗利率が国内と海外でここまで違うとは。

欧州では、自社ブランド商品の販売を行なっている。卸売のみではない。開発力やブランド力が問われる。日本では厳しいか。

ここを買収できたのが非常に大きい。ノウハウを吸収できるか。

物流に関してもニトリのように自社製品開発や自社物流が叶えば強いが

製紙企業の買収は厳しいのか?一気通貫してしまえれば最高の最高なのだが。

 

 

こういうラベルはこの企業が行なっていたのか…

 

とくになし

 

ここがキーとなる。

デジタル化が進むが、ここを押さえることは重要。 

 

 

 

紙のリサイクル事業。

 

リサイクル、かなりのシェア率だった。

効率化できる余地などあるか。

 

脱プラは重要。

脱プラの提案を全世界へ広められれば需要に繋がる。

スタバのストローもその一環だが、あのストローもここの卸売だったりはしないだろうか?

 

 

決算説明資料はこんな感じ。

 

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事業内容