売上が20年間かわらない低成長(無成長)企業。
そのせいもあってか、PER1.3、PBR0.29と、どちらも異様に低い。ふたつを掛け合わせたグレアム指数はなんと0.38と見たこともない数字。(グレアム的には22以下が割安)
株価は上がるのか不明だが、増配すればあがりそう、完全にカタリスト待ちの低グレアム指数銘柄。業績が伸びないので割安と言うのも違う気がする。けどグレアム指数が低すぎるちょっと気になる銘柄。
ちなみに
増配する気なし
調べて書きながら解釈してみる。
コロナ禍の大赤字を経て、ここにきて純利益が一気に過去最高に達する予想。
売上はそこまで変わらない。無成長。何が起きているのか。
中国子会社を譲渡。
つまりは一回限りの一時的な特別収益があった。
2023年2Q決算短信より
①ガラスビン
同業他社の生産設備の縮小とは、石塚硝子の姫路工場の生産停止のこと。
また、価格改訂などありガラス瓶は前年比+10.6%。
そして、中国の子会社の全持分を譲渡したことで+26.3億円の増益。
このガラスビンはセグメント比65%。
②プラスチック容器
インドネシアの子会社が清算手続き中(負債支払い?)飲料用キャップの売上減少あったが、中国子会社が順調、そして価格改訂により売上高は前年比+8.4%
利益としては、赤字だったインドネシアを仕舞ったことなどで+3億円となった(前年はー3600万円)
セグメント比10%
③物流
取り扱い物流の増加や価格改訂、コスト削減で+3.1億円(前年比+86.7%)
セグメント比21%
物流?
物流は2024年は人が足りないので需要増えるだろう。
ここまでで、業績や業務内容的に特に魅力はない。
PERは1.3と書いたが、中国の子会社譲渡で多額の特別利益が出ているのを含んでいる。
四季報だと2025年は、2024年のEPS 1048円から、2025年は196円まで下がる予想だ。
これでPERを計算すると、7.1となる。
無成長で7.1。全く割安ではない。PBRは低いが、増配をする気がない。
だからこそこのPBRの低さ(期待値の低さ)なのだろう。
ただ物流が伸びてきそうではあり、ここが予想以上だった場合、株価が少し上がることは期待できるかもしれない。
PBRは低いが…ここより魅力的な成長バリュー株は他にもある。
深堀りせずここまで。