私は学生時代、ファッション雑誌を買って参考にしつつ、結構こだわって服選びをしていた。
今の私はミニマリズムが好きだが、おしゃれが嫌いというわけではない。
むしろ好きだ。好きな服を着るのは楽しい。
ただ、最近は「この服欲しいけど、本当に『着る』のか…?」と考えるようになった。
そして、ほとんど買わなくなった。
服を買いたいが、着る場面がどのくらいあるのかを考えるようになり、
「1日のうち通勤往復の30分しか着ない」
ということがわかったので、買うのをやめた。
たとえば私はGジャンが欲しかったりしたのだが、アパレルで欲しいGジャンを前に考えた時の思考過程は、こうだ
・このGジャンいいな…
・キレイめのコーデに合わせてハズしていい感じになるな…
・試着したけどめっちゃ合うな…
・楽しいな……これ欲しいな…
・でもこれ、いつ着るんだ?
・平日は着ないとして、休日着るかな?
・でも休日は、既にお気に入りのシンプルコーデ着るよな…
・あれ、これ着る機会ない…? あっても、ほんとにたまにとかじゃない…?
・たまに着る服って、全然着なくなるし、そうやって買ってたらすぐお金なくなる
・そしてなによりそれはミニマリズムじゃないし、いやだな…
・よし、やめよう。欲しいけど、これは着る頻度そこまでない。
・「絶対欲しい」ではなく、「ちょっと欲しい」は、買わない。
こんな感じだ。欲しいことは欲しいので、葛藤はする。
ただ、最後の「絶対に欲しい」の基準が高いので、ほとんどがそこで振り落とされる。
「絶対に欲しい」というのは
見た目:サイズはジャスト、シルエットが良くて、シンプルでローテできるか
機能 :シンプルで暖かい(ヒートテックとかボアパーカーとか自宅での部屋着)
頻度 :他と組み合わせやすい、つまりヘビロテできるかどうか
これらを満たす場合、絶対に欲しい、となる。持っているモノの上位互換なら、Goだ。
ちょっと例外として、私は黒のスキニーパンツをよく履くが、デニムを履きたい気持ちもある。ミニマリズムを徹底するならコーデで圧倒的に使いやすく見た目も映える黒スキニーだけでもいいと思っているが、そこまで徹底したミニマリストではないので、自分の気持ちに従って超欲しいと思ったジーンズを1着買った。
いろいろ試着してたどり着いたのが、TOMORROWLANDのRED CARDというジーンズだ。高かったが、ジーンズコーデのときはこれ1本しかないので、迷わずこれを履く。いいものを履いていると街を歩くのが楽しい。
毎日同じ服を着ることを覚えてしまうと、毎朝服を選ぶのも、それを洗濯するのも手間に感じるようになった。コストもそうだ。服って1着3000~2万円とかする。Tシャツも、ブルゾンも、靴も、高い。高いよ。
服にお金を使うくらいなら…という考えもあるが、お金を使っていないわけではない。
着る服をお気に入りの数着に絞って、欲しいやつは高くても買っている。
この「数少ないお気に入りを着る」というのが大事で、これが満足度を高めてくれる。
気に入らない服を毎日着ているわけではない。気に入った服しか着ていない。
通勤はちょっと走るのでジャージを着たりするが、そのジャージもお気に入りのやつだ。ドンキホーテのあのダボダボした不良ジャージとかではなく、アパレルに売っている上下で2万円くらいするやつ。
見た目が気に入っていればドンキでもいいと思うが、おしゃれショップで買ったという気持ちがまた、なんとなく気持ちいいものだ。お手頃思考でもブランド志向でも、とにかく自分が幸せなら、値段を払う価値があると思えたなら、それを買うべきだと思っている。
チェックカラーのネルシャツなんかは、日によって黄色系や赤系、青系とカラー使い分けしたい気持ちもわかるが、白シャツが一番格好いい。特に、靴が一番映えるところが気に入っている。
ポストマンシューズもスニーカーも上の服が派手だとぼやけてしまってもったいない。白シャツみたいなシンプル無地の服に合わせると、カッコよく見えるものだ。
そんな感じで、私は毎日ほぼ同じ服を着ている。
休日もコーデのパターンはほぼ決まっている。
服以外のモノの話になるが、先日HUAWEIのタブレットをやめてipadを買ったのだが
それから、ほぼ毎日ipadを使用するようになった。めちゃくちゃいいね…ipad。
動作サクサクで、画面が大きいタブレットで、実用書は線引いたところだけ見れる機能がめちゃくちゃ便利だし、PDFも書き込みまくりで仕事でも使うようになった。買ってよかった。
数少ないお気に入りのモノだけに囲まれた生活は、いいものだ。
選ぶ時間が節約され、悩むストレスもなく、むしろ満足感がある。
これからも服は、厳選した同じ服を着続けていきたい。