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【株】ASTI (6899) 決算分析【2月9日 第3四半期】

第2四半期と比較し、営業益は同程度だが、経常益が第2四半期から6.4億減少となった。

そして純利益が第2四半期より5.8億減少し、純利益がわずかだがマイナスという結果に。

何があったか見ていく。

 

◯B/S

資産

流動資産売掛金9億円減↓

固定資産、建設仮勘定10億円増↑(フィリピンの新工場と思われる)

 

負債、純資産

流動負債、短期借入10億円増↑

純資産、為替で5億円減↓

 

○P/L

為替差益-5億円↓。特別損失とくになし。

税金が2億増えて、ここで利益2億円減少↓。

補助金助成金は大きな影響なし。

 

ドル円の推移

円安が進行していったが、戻ってきている。

 

 

売上総利益が50億円なので、為替の-5億円はそれだけで総利益の約10%減。

営業外損益なので、ここで経常利益が大きく下がった。

 

2023年の純利益予想 14億円 

会社予想に変更なし。

1-3四半期で合計11億円。よって第4四半期ではあと3億円で予想達成となる。

 

 

ROE 3.78→6.72

ROA 1.81→3.05

は前期より改善の予定。

EPS 前期224.9円→今期 447.8円予定

株価2000円→現在3000円弱 

PER 6.6、PBR 0.44

第2四半期の決算説明

 

第3四半期の決算説明

とくに情報なし

 

 

セグメント別売上

 

第2四半期

 

第3四半期

車載+40億円 (第1→第2四半期は+51億円)

民生産業+57億円 (第1→第2四半期は+57.1億円)

ワイヤーハーネス+65億円 (1→2は69.8億円)

 

車載電装品の伸びがない。ワイヤーハーネスも第2四半期よりやや落ちている。

これに関しては新車の生産台数に影響されるが

 

ASTIの契約先はスズキ、ヤマハが多い。

スズキ、ヤマハの機器の生産増加が必要。

 

スズキはどうなっている?

スズキ、営業益が良い。純利益も良い。業績好調。

売上は第2四半期とそこまで変わらない。

 

ヤマハもみてみる

業績好調。

 

ASTIの通期の業績に大きな不安はないと思われる。

 

◯成長戦略

車載、民生、ワイヤーハーネス主要3つに加えて、今後EV関連製品が加わればさらに伸びる。

フィリピンの工場で開始する2025年ビジョンのようだが…現在の売上利益率の低さが目立つ。為替次第で吹けば飛んでしまう純利益というのも苦しい。

 

ASTIが良いと思ったのは、成長性を評価というよりは、購入時の株価が評価より低かったのが理由だ。EV関連、車載部品というジャンルも良かった。

悪化はせず、今後時間をかけて伸びそうはある企業が、PBRが0.35と低いのがよかった。

 

ちなみにPERだと

PER 6.6=株価X/通期の予想EPS 447.8円

X=2955円

 

PERでみると、ちょうど現在の株価が妥当、ということになる。

 

仮に株価3500円だとすると、PER 7.8となる。

…可もなく、不可もない。

 

購入してから株価が30%近く上昇したので、十分すぎる利益にはなったと思う。

今振り返ると、そこまで自信を持って持てる銘柄ではなかったかもしれない。

運がよかった気がする。分析不足だった。

 

ただ、売り上げは順調で2輪車の世界需要も伸びているのでまだ業績伸びていきそうだし、割高になったわけでもないので、長期ホールドはありかもしれない。

他にいい銘柄が出てきたら交代、を考える。

 

 

追記

2023.5.11

ワイヤーハーネスの他企業の業績がヒントになる

オーナンバ (5816)

良さそう。