第2四半期と比較し、営業益は同程度だが、経常益が第2四半期から6.4億円減少となった。
そして純利益が第2四半期より5.8億減少し、純利益がわずかだがマイナスという結果に。
何があったか見ていく。
◯B/S
資産
固定資産、建設仮勘定が10億円増↑(フィリピンの新工場と思われる)
負債、純資産
流動負債、短期借入で10億円増↑
純資産、為替で5億円減↓
○P/L
為替差益で-5億円↓。特別損失とくになし。
税金が2億増えて、ここで利益2億円減少↓。
ドル円の推移
円安が進行していったが、戻ってきている。
売上総利益が50億円なので、為替の-5億円はそれだけで総利益の約10%減。
営業外損益なので、ここで経常利益が大きく下がった。
2023年の純利益予想 14億円
会社予想に変更なし。
1-3四半期で合計11億円。よって第4四半期ではあと3億円で予想達成となる。
ROE 3.78→6.72
ROA 1.81→3.05
は前期より改善の予定。
EPS 前期224.9円→今期 447.8円予定
株価2000円→現在3000円弱
PER 6.6、PBR 0.44
第2四半期の決算説明
第3四半期の決算説明
とくに情報なし
セグメント別売上
第2四半期
第3四半期
車載+40億円 (第1→第2四半期は+51億円)
民生産業+57億円 (第1→第2四半期は+57.1億円)
ワイヤーハーネス+65億円 (1→2は69.8億円)
車載電装品の伸びがない。ワイヤーハーネスも第2四半期よりやや落ちている。
これに関しては新車の生産台数に影響されるが
ASTIの契約先はスズキ、ヤマハが多い。
スズキ、ヤマハの機器の生産増加が必要。
スズキはどうなっている?
スズキ、営業益が良い。純利益も良い。業績好調。
売上は第2四半期とそこまで変わらない。
ヤマハもみてみる
業績好調。
ASTIの通期の業績に大きな不安はないと思われる。
◯成長戦略
車載、民生、ワイヤーハーネス主要3つに加えて、今後EV関連製品が加わればさらに伸びる。
フィリピンの工場で開始する2025年ビジョンのようだが…現在の売上利益率の低さが目立つ。為替次第で吹けば飛んでしまう純利益というのも苦しい。
ASTIが良いと思ったのは、成長性を評価というよりは、購入時の株価が評価より低かったのが理由だ。EV関連、車載部品というジャンルも良かった。
悪化はせず、今後時間をかけて伸びそうはある企業が、PBRが0.35と低いのがよかった。
ちなみにPERだと
PER 6.6=株価X/通期の予想EPS 447.8円
X=2955円
PERでみると、ちょうど現在の株価が妥当、ということになる。
仮に株価3500円だとすると、PER 7.8となる。
…可もなく、不可もない。
購入してから株価が30%近く上昇したので、十分すぎる利益にはなったと思う。
今振り返ると、そこまで自信を持って持てる銘柄ではなかったかもしれない。
運がよかった気がする。分析不足だった。
ただ、売り上げは順調で2輪車の世界需要も伸びているのでまだ業績伸びていきそうだし、割高になったわけでもないので、長期ホールドはありかもしれない。
他にいい銘柄が出てきたら交代、を考える。
追記
2023.5.11
ワイヤーハーネスの他企業の業績がヒントになる
オーナンバ (5816)
良さそう。