『疲れない』ようになるブログ

やってみて、どうだったかの記録

【株】投資スタイルの再確認【忍耐】

・6516 山洋電気 (確定利益+145,000円)​
【取引理由】2023年4月24日に6081円で購入。証券分析の結果、AIやFAが伸びていく世界情勢で、中長期的な成長が望めること、過去の平均PERに対して現時点の株価が低い(低PER,低PBR)、現時点で企業の本質的価値を株価が下回っていると判断した。
決算で通期業績が良く、来期の業績予想も良かったことから株価が大きく上昇し、その後PBRが1倍に達したため利益確定。
単価が高く100株のみ保有で、実際はちょろちょろ売買をしたためルール無視の欲に駆られた売買となった。反省点も多い。
 
今後の株価上昇の拠り所が①「AI、半導体、FAの旺盛な需要」②「来期の良好な業績予想」③「過去のPERと比較して現PERがまだ低い」であったが、それぞれを考えると
①は、たしかに期待できる
②は、円安の影響あり、値上げの影響が大きいが、冷却ファン、モーターというコモディティ分野で値上げしてもしっかり売れ続けるかどうか、①が影響して在庫は捌けるとは思うがどこまで続くかわからない、工場拡大しているが、過剰生産となって在庫ができだすと一気に業績成長は止まりそう。来期以降での成長率に疑問が残り、その際に安全域から出てしまう
③過去と比較すると確かに今はまだ低いが、過去の成長率もPERに見合った高さはない
と考えると、①、②で見通しが楽観に傾いている、③にも不安要素があり、大きな割安感は解消されて、ここからは天井を当てにいく愚か者探しの投機ゲームになっていると考え、手放した。そしてその分は枚数を増やしたかった銘柄へ配分。
花に水を上げる、伸ばせるだけ伸ばす、はこれ以上はできない(株価的にも、精神的にも)と考えた。より割安な銘柄があれば乗り換えるルールに則り、利確。
 
 
難しいとされる「売り時」だが、テンプルトン流に言うと「他に割安な銘柄があれば乗り換える。”比較購入”する」が非常に良い手段として機能する。
今回の売りが正解かどうかはわからない。大きく上昇し続ける日経平均に合わせて、山洋電気もひまわりのように更に大きく上昇していくのかもしれない。
ただ、「利益を上げるために株式市場が上昇する必要性はあるか」という問いにテンプルトンが「その必要はまったくない」と言い切っているように、市場株価平均がどうこうは関係がなく(市場全体の暴落が来れば絶好の買い時ではあるが)自分が推測した企業価値に比べ最も割安な銘柄のみを買うという戦略、を実行するなら、市場のパフォーマンスを気にする必要はないと考える。
「天井よりもずっと前に回収する」は、テンプルトンも推奨しており、それは実際に株1000さんが実行している。直近では株1000さんが青山商事を売ったが、そこで売るのか、というような価格(月足チャートで見ると、ちょこっと頭を出したところ)であった。

PBR 0.39
非常に参考になる。これで2倍以上取っているのが、本当に尊敬できる。
 
 
自分の銘柄選定の基準について
PBRよりもPER寄りで、やや成長性を加味しすぎているぎりぎりのバリュー投資にはなっているが、なんとか成功しているバリュー投資だと思って続けていきたい。
日経くらいのパフォーマンスになってしまっているが、日経が良いだけ、とならないよう祈っている。日経が冴えないけど自分のパフォーマンスが良い、が理想だ。
これに関しても、テンプルトンは勇気をくれる。
テンプルトンは以下のように述べている。
 
”この種のバリュー投資では自分の成績が市場平均に及ばないこともあるが、長期投資で成功するにはどうしてもそれを乗り越える必要がある。そんなときのバリュー投資の強みは、その証券分析の結果、時間は自分の味方だと確信できることであり、最終的に自分の予想が市場に裏付けられるまで”数年”ほど市場をアンダーパフォームすることがあることは、覚悟しておかねばならない。このアンダーパフォームの時期に投資対象を乗り換えてしまうことがないようにしたい。”
 
また、ハワード・マークスも言っていたが、バリュー投資は、とにかく忍耐が重要。
忍耐、言うは易しなのは、強く実感するところだ。
 
この忍耐がうまくいくかどうかは、最初の分析がものをいう。分析にとても時間をかけていても揺らぐのだから。
 
今後、”比較購入”するために、日常習慣として銘柄探索を行う必要がある。
四季報が6月16日に発売されるため、読み込みたい。前回のは前々回と少し比べるだけで終わってしまったので。
 
 
今日はここまで。
書くことで自分の頭と感情を整理する時間を作る必要がある。
今後も書いていく必要性を感じる。